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    企業動向

    “熊本の焼酎、国際品評会で殿堂入り” 熟成の焼酎蔵・六調子酒造が 蒸留酒部門でダイアモンド賞に輝く

    2025年1月21日 12:15
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    熊本県にある焼酎の長期熟成酒等を製造する六調子酒造株式会社(所在地:熊本県球磨郡、代表取締役:池邉 道人)が、ベルギー・ブリュッセルで行われた国際的な味覚品評会ITI2025(International Taste Institute)にてダイアモンド賞を受賞しました。


    大古酒とろしかや

    大古酒とろしかや


    ITIにおけるダイアモンド賞とは、同品評会において最高賞である「三ツ星」を10年間で7回以上獲得したものにのみ送られる大変栄誉ある賞です。


    ITI2025結果はこちらから

    https://www.taste-institute.com/en/awarded-products/product-details/7525364612



    ■ITI(International Taste Institute)とは

    2005年設立、ベルギー・ブリュッセルに拠点を置く国際的な味覚認定機関です。

    審査員の多くが権威あるシェフ・ソムリエ協会に属し、著名な料理コンペティションや、一流の美食評価機関で脚光を浴びたシェフ・ソムリエ200人以上で構成されています。様々な食品・飲料品をブラインドテイスティングし、総合評価70パーセント以上を「一ツ星~三ツ星」で認定しています。


    International Taste Institute

    International Taste Institute


    ■ダイアモンド賞受賞銘柄「大古酒とろしかや」

    スコットランドのハイランド地方と同じ気温湿度を再現した貯蔵庫で熟成。

    米・麦という異なる原料を使用しながら、10年~30年貯蔵させた複数の選りすぐりのオーク樽の原酒を複雑にブレンド。穀物を原料としながらブランデーを思わせる爛熟した葡萄のような果実感に仕上がっています。


    大古酒とろしかや商品画像

    大古酒とろしかや商品画像


    とろしかやの名前は、日本書紀に登場する九州の熊襲(クマソ)を治めていた首長・川上梟帥(カワカミノタケル)の別名・取石鹿文(トロシカヤ)に由来します。

    異なる原料を統べ、熟成させることで、焼酎の王に相応しい逸品となるべくして生み出された銘柄です。


    商品詳細はこちら

    https://rokuchoshi.official.ec/items/37595850



    ■社長メッセージ「六調子酒造がITIにこだわり続けた理由」

    私は長年、焼酎業界の現状に疑問を感じておりました。「焼酎=安酒」というイメージが根強く、その可能性が十分に認識されていないことに歯がゆさを覚えていました。


    焼酎には素晴らしいポテンシャルがあります。特に、私どもが誇る長期熟成とブレンドの技術は、世界の名だたる銘酒たちにも引けを取らない品質を生み出せると自負しております。


    しかし、国内の評価には常々違和感を覚えていました。先述した通り、焼酎=安酒のイメージが拭えず、「コスパ」を重視する評価項目があるのが当たり前です。さらに、ある国内の蒸留酒コンペティションでは、焼酎の審査員の方々が芋や麦の焼酎にばかり高評価を与え、米や黒糖の焼酎にはほとんど注目されませんでした。そんな中、私どもの焼酎が洋酒担当の審査員の方々から高い評価をいただき、焼酎の審査員票を覆して最高金賞を頂戴することができました。この経験が、私の目を海外に向けさせる一つのきっかけとなったのです。


    海外の審査機関なら、焼酎のブランドイメージや原料による先入観がなく、純粋に味で評価していただけるのではないかと考えました。そこで白羽の矢を立てたのが、ITIだったのです。


    ITIの審査は非常に厳格です。権威ある団体の著名なシェフやソムリエ200人以上の方々がブラインドテイスティングを行い、全評価項目で平均90点以上を獲得しなければ最高評価の三ツ星はいただけません。審査の様子は動画にも収められており、実際の評価用紙までしっかり送り返してくるのです。


    審査の様子

    審査の様子


    出展料もやや高額ではありますが、これは公平な審査を保証するものでもあると理解しております。高額な出展料は、大規模な審査員体制を維持するためのものです。また、特定の企業や地域からの協賛金に頼らないことで、公平性を保っているのだと考えております。


    よく聞く、『お金を払えば誰でも高評価を取得できる品評会』とは一線を画すわけです。

    そして、私どもの長年の挑戦は、ダイアモンド賞という思いがけない結果を生み出しました。

    この結果は焼酎の可能性を世界に示すものだと信じております。


    私どもの小さな蔵元が世界で認めていただけたことは、大変光栄なことです。しかし、それ以上に重要だと考えているのは、日本の伝統的な蒸留酒・焼酎の真の価値を世界に示し続けていくことです。ITIへの挑戦は、私の焼酎への思いと、世界に認めていただける品質への自信の表れなのです。

    昨年、「日本の麹を使った酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことも追い風に、これからも焼酎の素晴らしさを世界に伝えていく努力を続けてまいります。


    六調子酒造社屋

    六調子酒造社屋


    六調子酒造株式会社

    代表取締役 池邉 道人



    ■会社概要

    商号  : 六調子酒造株式会社

    代表者 : 池邉 道人

    所在地 : 熊本県球磨郡錦町西1013

    設立  : 1923年

    事業内容: 酒造業

    資本金 : 1,000万円

    URL   : https://rokuchoshi.official.ec/