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入れ歯で災害支援、1月23日(木)目録贈呈式を開催　供養した入れ歯を換金、浄財を地元の災害支援団体へ寄付

2025年1月10日 11:00

入れ歯治療に特化したコンフォート入れ歯クリニック(本社：北海道札幌市、理事長・院長：池田昭)は、災害支援活動に役立ててもらうため、2024年10月の入れ歯供養祭で供養した入れ歯や差し歯などを換金し、地元北海道で活動している災害支援団体へ寄付をいたしました。2025年1月23日(木)に支援金目録の贈呈式を執り行います。

2024年1月の支援金目録贈呈式当院院長ときたサポ代表篠原辰二氏

【道民の記憶に刻まれる胆振東部地震】

2018年9月の北海道胆振東部地震から6年余り。北海道で観測史上初めて震度7を記録した地震では、震源地周辺の広範囲で大規模な斜面崩壊が発生。道内では、死者44人および多数の住家損壊などの大きな被害が生じました。札幌市では震度6弱を観測し、液状化現象が発生して住宅や道路に被害が出ました。現在では住宅やライフラインの復興や復旧も完了していますが、被災森林の復旧活動は現在も継続して行われています。災害はいつ発生するかも分かりません。日頃の備えや教訓を生かす取り組みとともに、完全な復旧や復興には時間がかかるため、継続的な支援も必要になります。

入れ歯供養祭で供養された入れ歯

【遺族の想いがこもった浄財を災害支援に役立てる】

札幌市にあるコンフォート入れ歯クリニックでは、入れ歯で災害支援をしています。北海道胆振東部地震の翌年2019年より入れ歯供養祭を行い、供養した入れ歯や治療の際に回収した差し歯などを換金した浄財を寄付しています。6回目となる今年度の浄財は252,506円となり、昨年に続き地元の災害支援団体「北の国災害サポートチーム」に寄付しました。2025年1月23日(木)に当院で目録贈呈式を執り行います。

供養祭で集まった入れ歯の中には、供養のことを知ってわざわざ送ってきてくれる人もいます。「親が使っていた入れ歯を棺に入れたかったが断られた。処分するのは忍びなく、どうしていいか困っていた」「去年母が交通事故で亡くなり棺に入れてあげられませんでしたので、大変有り難く思っています」などの声も。道外からの依頼も少なくありません。

北海道神宮頓宮の神主とコンフォート入れ歯クリニックの院長とスタッフ

【常に意識するのは、もしもに備える取り組みと災害発生時の支援】

当院でも突然起こる災害や日頃の備えとして、患者だけではなく全国の入れ歯利用者が困らないように備える活動を行っています。もしもの際にはすぐに新しく作れるように、無料でデータを預けておける「入れ歯銀行」では、全国の歯科医院と提携しています。2023年に開始して以来、現在は全国20の歯科医院が加盟しています。そして入れ歯銀行に預けたデータを利用して製作する予備の「お守り入れ歯」も提供しており、避難持ち出し袋に備えておくこともできます。他には無歯科医地区へ出張できる移動バス「入れ歯銀行バス」も2024年に開始しました。バスにはソーラーパネルを搭載しており、大規模災害発生時には被災地での治療にも利用できる体制にしています。当院でも複数の取り組みを行っていますが、想いのこもった入れ歯を供養し換金した浄財は地域の災害支援になればと思い、北海道胆振東部地震の際にも支援活動を行った団体へ寄付を行っています。

院長の声「入れ歯は体の一部です。入れ歯に携わる者として、それを活かす道を考えていました。供養後は災害支援という新たな道で役立ててもらえると、故人やご遺族も喜んでいただけるでしょうし、私も嬉しいです。今後も継続して行っていきます。」

今後は北海道内を中心に移動診療バスによる無料入れ歯データ保管サービスの周知活動を増やして、多くの方がもしもに備える意識を持っていただけるよう活動予定です。

コンフォート入れ歯理事・院長　池田昭