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生成AIを活用した電子薬歴向け新サービス「AIアシスタント」販売開始のお知らせ

～東大発ヘルスケアAIベンチャーmediLabと共同開発～

2025年1月22日 10:00

三菱電機ITソリューションズ株式会社(東京都中野区、取締役社長：楓淳一、以下 MDSOL)は、23年6月より販売を開始した保険薬局向け次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」クラウド版電子薬歴の新サービスとして、生成AI技術を活用した「AIアシスタント」を25年1月30日より販売開始いたします。

AnyCOMPASS AIアシスタント

1. AIアシスタント投入の狙い

生成AIは23年から利用が加速されていますが、保険薬局でも患者への服薬指導及び、薬歴作成業務について活用すべく、東大発ヘルスケアAIベンチャーである株式会社mediLab(以下、mediLab)と共同開発を進めて参りました。24年9月に開催された第57回日本薬剤師会学術大会をはじめ、各種学術大会において成果物を参考出展しましたが、そこで得たご意見も反映し、この度販売開始する運びとなりました。

当社では、薬歴システムは単なる薬歴管理だけではなく“地域医療のコミュニケーションツール”として、保険薬局を支えるべきシステムと考え、次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」クラウド版電子薬歴(以下、「AnyCOMPASS」)を23年6月より販売開始しました。電子処方箋を中心とした医療DXへの対応、地域医療連携に向けた薬局への期待など、さらなる変化の波が押し寄せる中、AIアシスタントにより、薬剤師の皆様の服薬指導＆薬歴作成業務をサポートします。

2. AIアシスタントとは

「AnyCOMPASS」では、「しっかり」「スピーディー」「繋がる」をコンセプトとして、患者タイムラインや指導ポイントナビゲート等の機能を搭載していますが、今回販売開始するAIアシスタントは、そのコンセプトをさらに強化するオプションサービスとなります。

生成AIを活用する事で、AIアシスタントが「AnyCOMPASS」の有する指導内容データベース及び、過去の指導実績から今回処方箋の情報と照らし合わせ、患者にあった指導内容をアドバイスします。また、患者属性情報・患者基本確認情報・処方内容、及び患者と薬剤師との会話情報から、AIアシスタントがSOAP形式の薬歴を自動生成する事により、薬歴記載業務を効率化します。

(1) よりパーソナライズ化された服薬指導アドバイス

指導内容データベース及び、過去の指導実績、患者属性情報・患者基本確認情報・処方内容から、患者にあった最適な指導・ヒヤリング内容をAIアシスタントが候補表示する(※1)事により、当該疾病を発症した患者のプロブレムを引き出すための主訴を確認する事ができます。

また、指導・ヒヤリング内容の候補表示にあたっては、その選定理由も併せて表示する事で、薬剤師に判断材料を提供し、より「しっかり」した服薬指導をアシストします。

今後、各種学習機能を追加し更なる機能強化を実施予定です。

(※1：特許出願済：特願2024-230161)

服薬指導アドバイス画面

(2) SOAP薬歴の自動生成による業務効率化

服薬指導アドバイスに基づく指導・ヒヤリング内容及び、赤マークでお知らせする指導ポイントのナビゲートをもとに患者への服薬指導を行います。薬剤師と患者の服薬指導のやりとりは音声でも取り込む事ができ、AIアシスタントが患者の主訴を抽出したうえ、患者属性情報・患者基本確認情報・処方内容を合わせ、SOAP形式に分類した薬歴を作成します(※2)。これにより、「しっかり」「スピーディー」を両立した業務効率化を実現します。

(※2：特許取得済：特許7507329)

SOAP薬歴自動生成画面