【ダイキン】十河会長兼CEO　年頭あいさつ（要旨）2025年　ダイキン工業グループ年頭方針

　今年は、ダイキンにとって、2025年を最終年度とする戦略経営計画「FUSION25」の目標を達成していくとともに、次の5年間に向けて「FUSION30」を策定する極めて重要な年です。
　
　当社を取り巻く経営環境は変化し続けており、不安定で先行きがますます読めない状況です。各国の保護主義的な政策や規制によるサプライチェーンの分断や、コスト力と高性能を両立した新たなボリュームゾーン市場の形成など競争環境が劇的に変わり始めています。我々は、こうした変化を恐れずにむしろチャンスと捉え、これを先取りした施策を次々と考えて展開していくことが、これまで以上に重要だと考えます。
　
　変化の激しい環境に立ち向かい、成果を創出し続けていくためには、これまで培ってきた我々の強みを最大限に発揮することが重要です。我々の最大の強みの一つは決めたことを愚直にやりきる「実行力」です。変化の激しい時代に重要な実行力とは、新たな挑戦に向かうことではないかと考えます。
　
　「実行力」を高めていくためには、現場に身を置き、変化の先を読み解く先見性や洞察力を養い、失敗を恐れずにすぐに取り組んでみることが大切です。そして、変化に柔軟に対応するために、複数のシナリオを構えて判断の型を持っておくことが必要だと思います。

　皆さんに意識してほしいことは、一人ひとりが主役であり、主体性を持って、能動的に行動するということです。人は挑戦することで、自らも気づいていなかった力を発揮し、成長できるのだと信じています。
　
　今年の干支である「巳（み）」は、「再生を繰り返し、進化し続ける」「困難を乗り越えて、新たな段階に進む」という意味があると言われています。皆さんとともに、変化の荒波を乗り越えて、常に進化しながら、成長し続ける1年にしたいと思います。

1. 「FUSION25」を完遂すると同時に「FUSION30」を策定する重要な年
2. 培ってきた強みを活かし、実行力を高めて、成果創出に挑戦し続けよう
3. 課題に対して、自分ごととして取り組む強い意志を持ち続けよう