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    車載用 ウォッチドッグタイマ・リセット内蔵LDOボルテージレギュレータ「S-19514/19515シリーズ & S-19518シリーズ」を発売

    車載MCU(※1)の電源供給、電圧監視、動作監視を1チップで実現! 更に業界No. 1(※2)低消費電流3.0μ

    2020年1月20日 15:00
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    エイブリック株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:石合  信正、本社:千葉県千葉市、以下「ABLIC」)は本日より、車載用  ウォッチドッグタイマ・リセット内蔵LDOボルテージレギュレータ「S-19514/19515シリーズ  & S-19518 シリーズ」を発売しました。

     

    「S-19514/19515シリーズ & S-19518 シリーズ」は、MCUへの電源供給(LDOボルテージレギュレータ)、電源電圧監視(リセット)、動作監視(ウォッチドッグタイマ)を1チップ化した電源用ICです。

    近年、自動車に搭載される電気・電子機器の増加に伴い、それらの機器の故障を検出し安全を確保できる機能安全を強化するために、MCUの動作を外部から監視することが求められています。  従来、MCU監視のための回路を単機能ICで組んだ場合、回路設計の複雑化、部品点数の増加という課題がありました。

    新製品「S-19514/19515シリーズ & S-19518 シリーズ」は、LDOレギュレータ、リセット、ウォッチドッグタイマを1チップ化することで、上述の課題解決に寄与することのできる製品です。省スペース化、部品点数削減とともに、回路設計の容易化を実現します。さらに超低自己消費電流で暗電流(※3)削減に貢献します。近年、自動車の多機能化や電装化が進み、車両に搭載されるECU(※4)の数はますます増えています。そのため、一つ一つのECUに許容される暗電流は非常に小さくなっており、暗電流を下げる為にはMCUなどの消費電流低減はもとより、電源を供給する電源ICの低自己消費電流化も重要になります。

    さらに、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100 (*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)に対応しており、PPAP(Production Part Approval Process:生産部品承認プロセス)にも対応可能です。

     

    ABLICは、今後さらなる加速が見込まれる、ハイブリッド車や電気自動車をはじめとする自動車の多機能化や電装化を実現する製品展開を図ってまいります。  

     

    (※1) MCU: Micro Controller Unitの略。一つの集積回路にコンピュータシステムをまとめた組み込み用のマイクロプロセッサのこと。主に電子機器の制御などに用いられる。

    (※2)2019年11月当社調べ

    (※3) 暗電流とは、イグニッションOFFの状態でも流れる待機電流。

    (※4) ECU: Electronic Control Unitの略。電子回路を用いてシステムを制御する装置(ユニット)の総称。主に自動車に搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラー(マイコン)が搭載されている。

     

     

    【主な特長】

    1.機能一体化で省スペースに貢献!更に業界No. 1低消費電流!!

    複数の機能のICを1チップ化することで省スペースに貢献します。

    更に業界No. 1の低自己消費電流3.0μAをトレードオフとなる過渡応答性を損なうことなく実現しました。

             

    2.ウィンドウモードにより安全性の向上が可能    

    「S-19514/19515シリーズ & S-19518 シリーズ」はウィンドウモードウォッチドッグタイマを搭載しています。これにより長時間入力がないことを検出するだけでなく、短時間の連続した入力も異常として検出することが可能になりシステムの安全性を高めます。

             

    3.高放熱、小型パッケージに搭載

    複数の機能のICを1チップ化する際に更に省スペースに貢献する為、小型パッケージへ搭載しています。小型パッケージながら同時に高放熱を実現しました。        


    4.IC全体を待機状態にするイネーブル端子を搭載

    「S-19518シリーズ」はIC全体を待機状態にするためのイネーブルピンを搭載しています。それにより電源供給を止めることが可能となり更なる暗電流削減に貢献します。    

     

    5. 車載品質

      三温度テスト(低温、常温、高温)を実施しています。AEC(Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応予定です。また、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。自動車等の過酷な環境での使用が可能です。         

     

    【主な仕様】

    ・ 出力電流: 250mA

    ・ 出力電圧:3.3V,5.0V

    ・ 入力電圧: 3.0V~36.0V

    ・ 出力電圧精度:  ±2.0%(Tj = −40°C ~ +150°C)

     ・ 動作時消費電流(S-19514/19515シリーズ/S-19518シリーズ):3.0 μA typ./ 3.2 μA typ.

         待機時消費電流(S-19518シリーズのみ):0.1μA typ.

    ・ ウィンドウモードウォッチドッグタイマ搭載(タイムアウトモード搭載のS-19504/19505シリーズも

    同時リリース)

    ・ 搭載パッケージ

     - HSOP-8A,  TO-252-9S 

    ・  AEC-Q100 進行中                                                 

    ・ PPAP対応可能

    *詳細は販売窓口までお問合せください

     

     

    【用途例】 

    ・ 車室内電装アプリケーションの定電圧電源

    ・ 車載用 (エンジン、トランスミッション、サスペンション、ABS、EV / HEV / PHEV関連機器等)

     

     

    【製品詳細】

    https://hub.ablic.com/ja/products/s-19514-19515-19518

     

     

    【Webサイト】

    https://www.ablic.com/

     

    エイブリック株式会社は、進化を続けるアナログ半導体専業メーカーです。