一般社団法人日本さかな検定協会(東京都千代田区/代表理事:尾山 雅一)は、第10回受検者(2019年6月23日全国7会場で開催)に、「釣りを通して学んだこと」について会場アンケートを行いました。
釣りをする受検者(「よく行く」「たまに行く」)767名を対象に「釣りを通して学んだこと」について聞いたところ、上位3回答は「自然の尊さ(56.7%)」「ゴミの片付けなどの環境マナー(56.5%)」「食べ物に対する感謝の心(55.4%)」という結果でした。
また、思い通りにいかない自然や生き物と向き合い主体的な行動を促す「釣り」を、感受性豊かな幼少期~学生時代に体験することが、心の成長の一助となることが今回の調査結果からわかりました。
■「釣り」から、食育、コミュニケーション能力を学んだとの声も。
粘り強さ・辛抱する心、創意工夫、現場対応力など「釣りならでは」の回答も。
釣りは、自然環境への意識、生命の尊さを学ぶのに最適なレジャーというイメージはありますが、第3位「食べ物に対する感謝の心(55.4%)」、第6位「準備・段取りなどの計画性(42.9%)」、第7位「粘り強さ、辛抱する心(41.5%)」など、食育やビジネススキル、人としての成長に関する項目も5割~4割ほど回答がありました。記述回答では、「(釣り場での)情報収集にはコミュニケーション能力が不可欠」「工夫することの重要性」「現場対応力」など、「釣りならでは」の回答も見られました。
■心身の成長期である「幼少期・学生時代から」釣りを始めた人の方が、「社会人になってから」始めた人より、ほとんどの項目において回答率が高く、特に差がみられた項目が「環境・自然保護意識」「粘り強さ、辛抱する心」「自分で考える力、自立心」という結果でした。
釣りを始めた時期(「幼少期・学生時代に始めた」と「社会人になってから始めた」)による「釣りを通して学んだこと」の違いについては、「幼少期・学生時代に始めた」人の方が「社会人になってから始めた」人よりほとんどの項目においてスコアが高く、特に差がみられたのは「環境・自然保護意識」で17%、「粘り強さ、辛抱する心」が16%、「自分で考える力、自立心」では11.4%といずれも「幼少期・学生時代に始めた」が、「社会人になってから始めた」より上回る結果でした。
◆釣りを始めた時期別「釣りを通して学んだこと」
■「釣り」を通した子どもたちの成長を応援する
『ととけん×DAIWAグローブライド ファミリーフィッシング!』
一般社団法人日本さかな検定とグローブライド株式会社は、子どもたちがファミリーや仲間との釣り経験を通し、地球環境意識や食べ物への感謝の気持ち、自立心など人としての成長を育むことを応援しています。
いつも、いつまでも美しい地球を。楽しく釣っておいしく食べよう!
『ととけん×DAIWAグローブライド ファミリーフィッシング!』
第7回は2019年6月16日(日)奈良子釣りセンター(山梨県)で開催しました。
魚を食べるのも、触るのも苦手だった子どもが「釣り」体験を通して魚好きに!
魚が苦手だったお子さまも、魚を釣ってさばいて食べたら「おいしかった!」と、それから給食のお魚も食べられるようになりました!
当日レポートはこちらから。
http://www.totoken.com/event2014/index.html
【調査内容】
「釣り」は、やり始めるのにハードルが高いと思われているレジャーではないでしょうか。ターゲットとする魚や釣り道具のことはもちろん、天候や自然、釣り場などの知識を持ち、必要な情報を細かく下調べして計画的に進めていかなければならない、また、自然環境の変化などには臨機応変に対応し、釣れない時はじっと待ち、そして魚が釣れたら釣れたで、保存法やさばき方、調理法などのスキルも必要・・・と簡単に取り組めるレジャーではないような気がしてくるでしょう。
我が国の釣り人口は、10%にも満たない(※)といいますが、魚好きが集う日本さかな検定の受検者では73.5%が「釣り経験が有る」と回答しました。そのうち「釣りによく行く&たまに行く」と回答した人は78.2%でした。そんな釣り好き&魚好きの受検者に「釣りを通して学んだこと」を聞きました。
※10歳以上男女釣り人口(過去1年間に釣りをした人/率)8.7%(10歳以上推定人口113,300千人中)
社会生活基本調査/平成28年社会生活基本調査/調査票Aに基づく結果 生活行動に関る結果
「平成27年10月20日~平成28年10月19日)に該当する種類の活動を行った人の割合(%)」
◆会場アンケート回答者(1344名)の「釣り経験」
◆「釣り経験有り」回答者(981名)の釣りに行く頻度
◆釣りに「よく行く」+「たまに行く」(767名)の「釣りを始めた時期」
◆「釣りを通して学んだこと」の 「その他」 回答の記述(一部抜粋)
・コミュニケーション力。釣り場では付近の釣り人からの情報収集が必須。(女性44歳)
・ルアーや毛針をつくるための創造工夫。(女性48歳)
・現場対応力。(男性60歳)
・工夫することの重要性。(男性56歳)
・子どもへの教育。(男性45歳)
・自分で料理する楽しさ。(男性45歳)
・人間関係の構築。(男性24歳)
・生命の力強さ。(男性16歳)
・仲間ができる。(男性52歳)
・釣りたての魚のおいしさ。(男性17歳)
・釣りと人生は同じ!(男性38歳)
・釣り仲間との協力性。(男性17歳)
・釣り仲間の大切さ。(男性29歳)
・釣り人同士のコミュニケーション、情報入手のため。(男性54歳)
・日本の魚を守ろうという意識。(男性12歳)
・問題解決能力。(男性65歳)
・友情のめばえ。(男性12歳)
【第10回日本さかな検定会場アンケート -概要-】
調査日時:2019年6月23日
調査方法:アンケート用紙調査
調査内容:受検者(2,088名)中、アンケート回収1,344名。
その内、釣りに「よく行く」「たまに行く」767名を対象に調査を実施。
(全国7会場、6歳~82歳が受検)
調査実施:(一社)日本さかな検定協会
日本さかな検定 公式サイト http://www.totoken.com/
【お申込み&検定試験に関する一般の方からのお問い合わせ先】
日本さかな検定運営事務局
〒101-8710 東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビルディング5階
TEL : 03-3233-4808
(10:00~12:00および14:00~17:00 土・日・祝日を除く)
E-mail: info_kentei@nippan.co.jp
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