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    イベント

    秋季特別展 ムガール皇帝とマハラジャの宝石  カタール・アル サーニ・コレクション

    ニューヨーク・メトロポリタン、ロンドン・V&Aに続き世界巡回中! 満天の星空のようなインド・ジュエリー・コレクションを日本初公開!

    2016年9月7日 14:30
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     MIHO MUSEUM(所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は、2016年(平成28年)10月1日(土)~ 12月11日(日)までの期間、秋季特別展「ムガール皇帝とマハラジャの宝石 カタール・アル サーニ・コレクション」ならびに「美し(うまし うるはし) 乾山 四季彩菜」のふたつの展覧会を開催いたします。
    ハイデラバード君主のネックレス
     古来インドは、ダイヤモンド、サファイア、ルビーなどの宝石を豊かに産する国です。16世紀からインドを支配したムガールの皇帝や、その後各地を統治したマハラジャ(※1)たちは、華麗な調度品や装身具で身の回りを煌びやかに飾りました。
     本展は、カタールのシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アル・サーニ殿下が収集された、世界最大のカット・ブルーダイヤモンド「アイドルズ・アイ」(※2)を始めとするインド宝石のコレクションから、181点もの名品を選りすぐり、日本初公開いたします。
     インドに華ひらいた、まばゆいばかりの宝飾文化をどうぞお楽しみください。

    ※1イギリスの支配下で一定の支配権を認められた藩王国(士候国)の統治者、藩王の称号
    ※2 アイドルズ・アイの作品画像は、所蔵者の意向で公開されません。

    ■開催趣旨 
     本展覧会は、カタールのシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アル・サーニ殿下が蒐集されたインド宝石コレクションから、181点もの名品を選りすぐり、豊かに宝石を産出する国インドにおいて、16世紀から現代まで宝飾品がどのような軌跡を辿ったかを展観していきます。
     16世紀に始まるムガール帝国は、かのタージ・マハルを建造した国です。四代皇帝ジャハーンギールと五代皇帝シャー・ジャハーンは、当時の世界でトップクラスの富を持ち、国の支配者であるとともに、文化・芸術に秀でた一流の教養人でもありました。彼らはインドのみならず、中国、ペルシアや、遠くヨーロッパの芸術を親しく取り入れて宝飾品を作らせました。翡翠や水晶に美しい彫刻を施し、黄金製の器の表面にダイヤモンド、ルビー、エメラルド、真珠などを散りばめた豪奢な調度品や、大粒の宝石をいくつも使った華麗な装身具で身の回りを煌びやかに飾ったのです。
     特にダイヤモンドは18世紀まではインドが唯一の産出国で、本展でも世界最大のカット・ブルーダイヤモンド“アイドルズ・アイ”や、かつて英王室に献上された“アルコットII”などの名ダイヤモンドが展示されます。
     やがてムガール帝国が衰退し、イギリスの支配が強まると、インド国内で一定の自治を認められたマハラジャと呼ばれる各藩の王族たちは、ヨーロッパのジュエリーメーカーに競って注文を出すようになりました。アールデコと呼ばれたこの時代以降、インドとヨーロッパの文化がクロスオーバーした新しい宝飾品が続々と生み出され、その流れはより洗練されて現代に至るのです。
     本展では、ニューヨークのメトロポリタン美術館(2014.10/28-2015.1/25)、ロンドンのビクトリア&アルバート美術館(2015.11/21-2016.4/10)で開催された展覧会に更なる名品を加え、まばゆいばかりのインド宝石コレクションが日本初公開となります。


    ■開催概要
    展覧会名:2016年秋季特別展
        「ムガール皇帝とマハラジャの宝石 カタール・アル サーニ・コレクション」
    開催期間:2016年(平成28年)10月1日(土)~ 12月11日(日)
    会  場:MIHO MUSEUM
         〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
         Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414 URL http://miho.jp
    開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
    休館日 :月曜日【※ 10/10は開館、10/11は休館】
    入館料 :一般1100円、高・大生800円、小・中生300円
        【20名以上の団体は各200円割引】
    主  催:MIHO MUSEUM、京都新聞
    後  援:滋賀県、滋賀県教育委員会、BBCびわ湖放送、エフエム京都
    担当学芸員:東 容子(MIHO MUSEUM学芸員)
    出展内容:展示総数 181点
    ギャラリートーク:
      毎金曜日14:00~15:00 東容子学芸員による宝石展の解説ツアー
      ●11月4日を除く ●予約不要
    秋の夜間コンサート:10月14日(金)17:00~夕食 18:30~コンサート
      「明月の宵 ジョン・健・ヌッツォ テノール リサイタル」
      一般12,000円 MIHO友の会会員11,000円
      ●料金には、入館料、コンサート鑑賞、抹茶と和菓子、夕食、消費税を全て含む
      ●要予約(電話可) ●詳細は広報担当までお問合せください
    ミュージアムフェスタ:
      10月30日(日)11:00~16:00 ●詳細は教育普及担当まで
      館内各所で美術品にちなむ「寸劇」や「ストーリーテリング」「解説ツアー」など
    講演会 :11月6日(日)14:00~15:30 ●予約不要 ●参加無料(入館料要)
      「ジュエリーに永遠の美を求めて」
      有川 一三氏 (アルビオン アート(株)代表取締役・東京芸術大学非常勤講師・
      フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ) 
    とっておき美術講座:学芸員による講座とギャラリートーク 
      ●予約不要 ●参加無料(入館料要)
      ◇11月12日(土)14:00~15:30 「乾山作品、ここに注目」(仮題)
       畑中章良(MIHO MUSEUM学芸員)
      ◇11月19日(土)14:00~15:00 
      「マハラジャとインド・ジュエリーの魅力」(仮題)
       東 容子(MIHO MUSEUM学芸員)


    ■同時開催  

    秋季特別展「美し(うまし うるはし) 乾山 四季彩菜」
    MIHOコレクションの乾山作品を12年ぶりに公開!

     いまなお高い人気を誇る乾山のやきもの。昨年は琳派400年にあたり、光悦・光琳・抱一とともにその作品が脚光を浴びました。時代を感じさせないデザイン性、器の意匠にこめられた深い文学性、インターナショナルな感性などなど、人気の理由は種々あげられるでしょう。
     この秋、日本有数と言っていい当館の乾山コレクションが一堂に会します。幅広い作品群から乾山・尾形深省(1663-1731)その人の類まれな才能に思いを馳せ、色褪せることのない斬新さ、先見性を感じ取っていただければ幸いです。


    ■作品写真
    1. ハイデラバード君主のネックレス 1850-1875年 高:26cm 幅:19.6cm
      ダイヤモンド、エメラルド、金
    2. アルコットII  1760年 1959年と2011年に再カット 高:2.61cm 幅:1.61cm
      17.21カラット
    3. ロケットペンダント 1575-1625年 高:6.92cm 幅:4.95cm 厚:1.15cm
      金 エメラルド ルビー
    4. ランジートシンジー王のターバン飾り
      ナワナガル藩王国 1907年(1935年頃再デザイン)
      H15.0cm W6.5cm(羽以外の部分)
      ダイヤモンド(合計152.64カラット)、ホワイトゴールド
    5. ターバン飾り 1800-1850年 高:18.5cm 幅:27.2cm
      金 銀 ダイヤモンド レッドスピネル シードパール
    6. ブローチもしくは髪飾り エメラルド彫刻 1850-1900年 マウント1910年 パリ
     (デザイン:ポール・イリべ 制作:ロバート・リンツェラー)
      高:9cm、幅:5.8cm、厚:1.5cm 
      エメラルド、ダイヤモンド、サファイア、真珠
    The Al-Thani Collection (c) Servette Overseas Ltd.
    All rights reserved. Photographs taken by Prudence Cuming Associates Ltd.

    ■MIHO MUSEUMについて

      MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
     建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館、北京、香港の中国銀行ビル等で世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ~桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
     所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示しています。
     その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
     美術館本館は「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
     施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
     MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。