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    イベント

    2016年夏季特別展「極 大茶の湯釜展 ―茶席の主―」

    重要文化財指定の茶の湯釜9点すべてが、初めて一堂に会します! 信長・秀吉・利休・織部などが愛でたと伝わる茶の湯釜も勢ぞろい!

    2016年5月17日 16:00
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    MIHO MUSEUM〔所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫(※1)〕は、2016年(平成28年)6月4日(土)~ 7月31日(日)までの期間、夏季特別展「極 大茶の湯釜展 ―茶席の主―」を開催いたします。
    1 重文 霰地楓鹿図真形釜 芦屋 細見美術館
    本展は「茶の湯釜」の研究者である原田一敏氏(東京藝術大学大学美術館教授・元東京国立博物館金工室長)の監修により構成され、芦屋釜・天明(てんみょう)釜に加え、利休の釜師として知られる辻与次郎など初期の京釜や、江戸時代の釜にも焦点を当てながら、奈良時代から近世までの釜の変遷を名品の数々によって展望します。
    この度の展示で、重要文化財に指定されている9点の釜(※2)すべてが、初めて一堂に会します。また、信長・秀吉・利休・織部などが愛でたと伝わる釜も勢ぞろいする千載一遇の機会となります。先人たちによって守り継がれてきた名品たちの息吹をどうぞご堪能ください。
    ※1 平成28年4月1日就任
    ※2 茶の湯釜に国宝指定品はありません。


    ■開催趣旨

     茶会を催すことを「釜をかける」というほどに、釜は茶の湯における重要な道具の一つです。茶会の中でも代表的な昼間に行われる茶事では、客が茶室に入った時、席中には床の掛物と炉中の釜があるのみです。やがて主人が出てきて、炭を直し、釜に煮えがつくのを待ちます。茶を点てるための茶碗や茶入などの茶道具は、客が入席してのち、順次水屋(勝手)から運び出され、終われば水屋に運び去られます。最初に客の目をひいた掛物も、茶会の途中でおろされ、替わって花を活けた花入が床の見どころになります。客が茶室に入った時から退出するまで、席中に常時あって替わらない茶道具は、釜だけなのです。いわば、釜が茶の湯の主人公の位置にあるといってもよいでしょう。
     日本での釜の起源は奈良時代まで遡り、寺や神社における宗教行事や、日常生活においては湯を沸かし、飯を炊くなど実用的な道具として使われていました。喫茶の風習が中国より請来し、室町時代に座敷において道具の鑑賞がなされるようになると、必然的に見た目に美しい釜が選ばれるようになったと考えられています。桃山時代になり千利休による侘び茶の大成から茶の湯が形式化されるにつれて、釜も茶人の審美眼に適うように「茶の湯釜」として変化し形づくられてゆきます。
     本展は「茶の湯釜」の研究者である原田一敏氏(東京藝術大学大学美術館教授・元東京国立博物館金工室長)の監修により構成され、芦屋釜・天明(てんみょう)釜に加え、利休の釜師として知られる辻与次郎など初期の京釜や、江戸時代の釜にも焦点を当てます。併せて、釜師たちが造った梵鐘や鰐口などの関連する作品も展観しながら、奈良時代から近世までの釜の変遷を名品の数々によって展望します。
     この度の展示で、重要文化財に指定されている9点の釜すべてが、初めて一堂に会します。また、信長・秀吉・利休・織部などが愛でたと伝わる釜も勢ぞろいする千載一遇の機会となります。先人たちによって守り継がれてきた名品たちの息吹をどうぞご堪能ください。


    ■開催概要

    展覧会名: 2016年夏季特別展「極 大茶の湯釜展 ―茶席の主―」
    英語タイトル: Summer session: June 4th through July 31th
            “In Praise of Tea Ceremony Kettles”
    開催期間: 2016年(平成28年)6月4日(土)~ 7月31日(日)
    会  場: MIHO MUSEUM
         〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
         Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414 
         URL http://miho.jp
    主  催: MIHO MUSEUM、京都新聞
    後  援: 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、
          エフエム京都
    監修・構成: 原田 一敏
          (東京芸術大学大学美術館教授・元東京国立博物館金工室長)
    担当学芸員: 小山 由貴子(MIHO MUSEUM学芸員)
    出展内容: 展示総数 約100点 ※会期中一部展示替えあり
          うち指定物件数 重要文化財 15点(うち茶の湯釜は9点) 
                 重要美術品 6点(うち茶の湯釜は6点)
                  県指定文化財 3点(うち釜は2点)
    展示構成: 1.茶の湯釜以前 2.茶の湯釜の名品 3.芦屋釜 
         4.芦屋釜(浜松図) 5.芦屋釜と天明釜 6.与次郎と初期京釜
          7.江戸と近世の釜
    講演会: 6月25日(土)14時~15時30分
       「茶席の主 ‐茶の湯釜の歴史‐」
        原田 一敏
       (東京藝術大学大学美術館教授、元東京国立博物館金工室長、
        本展覧会監修・構成)
       ●当日先着100名様(美術館棟受付にて10時より整理券配布)
        ●南レクチャーホール ●参加無料(入館料は必要)
    教育普及: 7月31日(日)体験型ワークショップスペシャルデイ
         ~釜の音を聞いてみよう!~
         ※詳細は教育普及担当までお問い合せください。
    開館時間: 午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
    休館日: 月曜日【※ 7/18は開館、7/19は休館】
    入館料: 一般1100円、高・大生800円、小・中生300円
       【20名以上の団体は各200円割引】
    次回予告: 2016年10月1日(土)~12月11日(日)
          秋季特別展
         「ムガール皇帝とマハラジャの宝石 
            カタール・アル サーニ・コレクション」
         同時開催「美し(うまし うるわし) 乾山 四季彩菜」

    ■お問い合わせ先
    MIHO MUSEUM (ミホ・ミュージアム)
    〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
    TEL.0748-82-3411 FAX.0748-82-3414 URL. http://miho.jp


    ■作品写真
    1 重要文化財 「霰地楓鹿図真形釜」芦屋 室町時代 細見美術館
    2 重要文化財 「霰地真形釜」芦屋 室町時代 個人蔵
    3 重要文化財 「極楽律寺尾垂釜」天明 南北朝時代 文和元年(1352)
            大阪市立美術館
    4 「阿弥陀堂釜」与次郎作 桃山時代 個人蔵
    5 「鶴の釜」大西浄清作 江戸時代 大西清右衛門美術館
    6 「姥口雹釜」芦屋 室町時代 徳川美術館


    ■MIHO MUSEUMについて

      MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
     建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館、北京、香港の中国銀行ビル等で世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ~桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
     所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示しています。
     その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
     美術館本館は「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
     施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
     MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。

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    1 重文 霰地楓鹿図真形釜 芦屋 細見美術館
    2 重文 霰地真形釜 芦屋 室町 個人蔵
    3 重文 極楽律寺尾垂釜 天明 南北朝 大阪市立美術館
    4 阿弥陀堂釜 与次郎作 桃山 個人蔵
    5 鶴の釜 大西浄清作 江戸 大西清右衛門美術館
    6 姥口雹釜 芦屋 室町 徳川美術館