節約したい費目、光熱費が食料品を抜いてトップに。 将来のお金の不安、「相談できる人がいない」76.6%!
~くらしのリアルを探る「ほぼ1000人にききました」~
くらしにまつわる旬の話題やちょっとしたトピックをオレンジページが読者アンケートでリサーチする、「ほぼ1000人にききました」。今回は、国内在住の成人女性872人のお金事情を調査。ここ数年の物価高の影響で、光熱費やガソリン代など、生活に欠かせないものへの節約意識が高まっているよう。また、将来のお金に不安を抱く人が約80%もいる一方、お金について相談できる人が身近にいないという実情も見えてきました。
【ダイジェスト】
節約したい費目、「光熱費」が「食料品代」を抜いてトップに!
「将来のお金が不安」80.8%。資産運用したいけどできない理由は?
きくにきけない「お金」の話。「お金の相談ができる人がいない」76.6%
節約したい費目、「光熱費」が「食料品代」を抜いてトップに!
今回の調査で「節約を意識している」人は92.5%と9 割超。物価の上昇が毎日の暮らしに大きく影響していることがわかります。また、注目すべきは節約したい費目。1位が「光熱費」53.7%、2位が「食料品代」48.1%で、前年の調査から1位と2位が逆転。高騰が続く「ガソリン代」も昨年の7 位から4 位に順位を上げ、生活に欠かせないものの値上げが家計を圧迫していることがうかがえる結果となりました。また、実際に行っている節約方法では、「電気代の節約のため、テレビは番組をしぼって見る」(60代・えび)、「スーパーではカートを使わず買いすぎないようにしている」(50代・セルフォラファン)など、無理なくできる身近なことをコツコツ続けている人が目立ちました。
「将来のお金が不安」80.8%。資産運用したいけどできない理由は?
現在と将来のお金に関する不安では、「現在のお金」35.0%に対して、「将来のお金」は倍以上の80.8%に(複数回答)。具体的な不安としては、「老後の生活資金不足」が70.8%で最多。なかでも、「教育費や生活費で貯蓄もできず、老後に備えた計画的な準備ができていない」(50代・たま)のように、「将来のために備えたくてもできない」といった声が多く寄せられました。実際、将来のために資産運用をしている人は50.0%どまりで、残りの半数は「していない」と回答。していない理由の1位は「蓄えに回す余裕がない」50.7%で、「賃金は上がらないのに物価ばかり上がって、貯金ができない」(40代・えこ)といった切実な意見も。ほかに、「損をするのが怖い」「やり方がわからない」「知識や経験がない」を挙げる人も目立ちました。一方、資産運用をしていると答えた人にその内容を聞いてみると、積み立てや定期預金メインという人が多く、株式や投資信託、NISAなどは3割前後。また、資産運用に回す1カ月あたりの金額は、「1万~3万円未満」が最多でした。
きくにきけない「お金」の話。「お金の相談ができる人がいない」76.6%
お金について詳しく知りたいことは、1位が「老後資金」63.7%、2位が「資産形成・資産運用」34.1%。ここでもやはり、将来のための備えについての関心が高いよう。ところが、お金について相談できる人が身近にいるかを聞くと、「いない」という人が76.6%に上りました。そのなかで「相談できる人がいてほしいと思う」人は62.0%もいて、「お金について誰かにききたいけどきけない」という現状が浮き彫りになりました。近年は、ファイナンシャルプランナーなど、お金の専門家の話を聞いたり相談したりできるマネー講座やセミナーが増えているものの、今回の調査では、参加したことがある人は18.8%で2割以下。参加しない理由のトップは「金融商品の勧誘やセールスをされそうだから」42.1%で、商品をセールスされることへの不安から相談できずにいる人が多いことがわかりました。
今回の調査では、日々の生活や将来のお金に対する不安が顕著だった一方、だれにも相談できず不安を抱え込んでいる人が数多くいることが明らかに。一方で、金融セミナーなどは、商品の勧誘やセールスをされそうと敬遠したり、参加してみたいけれど躊躇している人のほか、セミナーを受講したものの、参加者が複数いたため「それぞれの家庭の事情が違うので、具体的な話が聞けなかった」(40代・Himawari)という不満の声もありました。近年では、商品セールスをいっさいせず、オンラインでの個別のアドバイスのみに特化したサービスも登場。参加のハードルを下げる、安心感のある、よりパーソナライズされたサービスが求められているのかもしれません。
Produced by 株式会社オンアド
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数872人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2023年9月8日~9月15日
●「ほぼ1000人にききました」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた生活感度の高い読者が数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて、「くらしのリアル」な数字、リアルな声を集めたのが「ほぼ1000人にききました」企画です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
●『オレンジページ』について
失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊38周年を迎えた生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。
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