新進気鋭の若手演出家・私オムによる書き下ろしのオリジナル脚本に、根本正勝・高崎翔太・馬場良馬がトリプル主演で挑む舞台『回路』。ある事件を軸に3人の男が接触し、互いの思考が交流する心揺さぶる物語だ。
2023年10月17日(火)からの上演に向けて、ゲネプロと取材会が行われ、取材会には根本正勝、高崎翔太、馬場良馬、北澤早紀、髙橋美海、宮下貴浩が登壇。ゲネプロを終えた熱量のまま、上演に向けた意気込みや見所を語った。
根本が演じるのは、15年前の事件を追う記者・流山。本作について、「シリアスなところもある作品ですが、根底には人が人を思う気持ちがある。今日まで作ってきたことを初日から最後まで丁寧に一つひとつやっていきたいと思います」と意気込む。
少年法によって守られた池元を演じる高崎は、「密度を濃く作り上げましたが、6公演しかありません。集中してすべて出し切れると思うので、いつ来ても平等に面白く見応えのある作品を目指します」と語り、妹のために生きてきた兄を演じる馬場は「弊社主催の舞台で、大好きな作演出家の私オムさんに力を貸していただき、トータルバランスコーディネーター宮下氏のもと心強い仲間が集まりました。演劇の力を信じ、皆様に色々な感情や回路を巡らせていただけるよう頑張ります」と宣言した。
妹・理香を演じる北澤は「個人的に久しぶりのストレート舞台ですし、先月AKB48を卒業して女優として活動していく節目の作品です。熱い気持ちを持ち、頼れる先輩方に囲まれて幸せな空間でお芝居ができているので、エネルギーをたくさん持って挑みたいと思います」と気合十分。
トータルバランスコーディネーターも務める宮下は「トキエンタテインメントさん主催公演で、馬場くん根本さん高崎くんのトリプル主演。オムさんが新作を書いたということで、ご期待いただいて大丈夫です!」と自信を覗かせ、同じく複数のキャラクターを演じる髙橋は「人間の感情をすごく考え、向き合いました。良い感情も悪い感情も描かれていますが、生々しい人間らしさを感じた部分がたくさんあります。得た感情をたくさん出していきたいです」と熱意をもって話す。
カンパニーの雰囲気を聞かれると、高崎が「今回は各々がキャラクターを探る作業メインで、座長らしい働きはできませんでした」と振り返り、根本が「誰かがシリアスな時は他の誰かが空気作りをしたり。みんなが明るくふるまってくれたので、作品の中で暗くなって心がやられてしまうこともなく駆け抜けられた。いいカンパニーだと思いましたね」と語る中、馬場は「稽古終わりに有志で打ち上げに行き、漢気で1万円払いました!」と話して笑わせていた。
そんな座長たちを、北澤は「休憩時間にゲラゲラ笑っていても、稽古が始まると一瞬で切り替えてシリアスモードに入るのがプロだと思いました」と賞賛し、宮下も「3人ともタイプが違うので、この3人じゃないとできないような作品になっていると思いますね」と頷く。3人と初共演という髙橋は「みなさん本当に優しくて、居やすい稽古場を作ってくれました」と笑顔で語った。
また、様々な思いや事情が交錯する本作。共感できるポイントを聞かれ、馬場が「真逆の役なので全く共感できず、クソ野郎だと思いました」と答えるが、根本は「聞いたところによると各々を浮かべながら書いたらしいですよ」と明かす。自身の役に関しては「兄がいるので兄弟設定は胸に来るものがあります。ただ、役だとお兄ちゃんになることが多い。しっかりしたいい役者だと思われているようです(笑)」とおどけた。高崎は「共感まではいかないけど、感情はわりとすんなり受け入れられました。人を殺したという部分を抜きにして、まっすぐな思いやお兄ちゃんを慕っている部分はわかります。最後に「どうしようもない人間なんです」というセリフがあるんですが、馬場さんとの関係性があるから言葉に深みが出るのかなと思いました(笑)」とユーモアを交えて語り、髙橋は「いじめをしてしまう役ですが、人間はどこかで自分が一番大事で自分を守っている部分があると思う。役を通して、自分は大丈夫かなと考えさせられました」と回答。北澤は「理香が軸をきちんと持っているので(普段の自分とは)そんなに共感ポイントはないのですが、1つ挙げるなら自分をいじめていた人と今でも関係を持っているところです。私はあまり人を嫌いにならないというか、嫌な部分があっても別の枠として捉えるのでそこは同じかなと思いました」と分析した。
最後に、根本が「舞台は劇場という特別な空間にお客様が入って初めて完成する部分があると思います。『回路』の世界観にどっぷり入り込んでいただいて、この作品を一緒に生きていただけたら嬉しいです」、高崎は「ここまで積み上げてきたものを全て発揮できるような、人間を深く掘り下げた自信作です。ちょっとでも気になった方は見にきていただけたら」とアピールし、馬場が「僕の芸能人生の中ですごくゆかりのある翔太と根本さんとトリプル主演をさせていただきます。35歳を超えた僕らがバチバチに芝居でぶつかって作り上げました。同じ台本でも、公演ごとにお客様が受け取るイメージは変わると思うので、たくさんこの作品を見届けてくれたら嬉しいです」と締め括った。
物語は3人の男と15年前の事件を軸に進んでいく。 根本は記者としてのプライドと個人的な感情、明らかになっていく事実の中で揺れる心情を繊細に見せる。馬場は、本人も会見で言っていたように自分本位な部分が目立つ兄を、情けないが憎みきれない人物として描き出している。高崎が見せるピュアさと危うさにも惹きつけられた。それぞれが抱える苦悩や思いがわかるにつれ、一つひとつの言葉の重みも増していく。
事件に翻弄される男たちと対照的に、北澤演じる理香が芯のある言葉と凛とした姿で存在しているのも印象深い。その他のキャストは会社の同僚や友人、店員など、複数のキャラクターを兼任。重いテーマの作品に、笑いやホッと一息つける部分を作ってくれている。
人と繋がる難しさや悲しさ、あたたかさなどを改めて考えられる本作。どこか爽やかさもありながらリアルな痛みも感じられる物語と、それに全力でぶつかっていくキャスト陣の奮闘を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
本作は10月21日(土)までシアターサンモールにて上演。10月22日にはトリプル主演の根本・高崎・馬場によるイベントも行われる。
2023年10月17日(火)からの上演に向けて、ゲネプロと取材会が行われ、取材会には根本正勝、高崎翔太、馬場良馬、北澤早紀、髙橋美海、宮下貴浩が登壇。ゲネプロを終えた熱量のまま、上演に向けた意気込みや見所を語った。
根本が演じるのは、15年前の事件を追う記者・流山。本作について、「シリアスなところもある作品ですが、根底には人が人を思う気持ちがある。今日まで作ってきたことを初日から最後まで丁寧に一つひとつやっていきたいと思います」と意気込む。
少年法によって守られた池元を演じる高崎は、「密度を濃く作り上げましたが、6公演しかありません。集中してすべて出し切れると思うので、いつ来ても平等に面白く見応えのある作品を目指します」と語り、妹のために生きてきた兄を演じる馬場は「弊社主催の舞台で、大好きな作演出家の私オムさんに力を貸していただき、トータルバランスコーディネーター宮下氏のもと心強い仲間が集まりました。演劇の力を信じ、皆様に色々な感情や回路を巡らせていただけるよう頑張ります」と宣言した。
妹・理香を演じる北澤は「個人的に久しぶりのストレート舞台ですし、先月AKB48を卒業して女優として活動していく節目の作品です。熱い気持ちを持ち、頼れる先輩方に囲まれて幸せな空間でお芝居ができているので、エネルギーをたくさん持って挑みたいと思います」と気合十分。
トータルバランスコーディネーターも務める宮下は「トキエンタテインメントさん主催公演で、馬場くん根本さん高崎くんのトリプル主演。オムさんが新作を書いたということで、ご期待いただいて大丈夫です!」と自信を覗かせ、同じく複数のキャラクターを演じる髙橋は「人間の感情をすごく考え、向き合いました。良い感情も悪い感情も描かれていますが、生々しい人間らしさを感じた部分がたくさんあります。得た感情をたくさん出していきたいです」と熱意をもって話す。
カンパニーの雰囲気を聞かれると、高崎が「今回は各々がキャラクターを探る作業メインで、座長らしい働きはできませんでした」と振り返り、根本が「誰かがシリアスな時は他の誰かが空気作りをしたり。みんなが明るくふるまってくれたので、作品の中で暗くなって心がやられてしまうこともなく駆け抜けられた。いいカンパニーだと思いましたね」と語る中、馬場は「稽古終わりに有志で打ち上げに行き、漢気で1万円払いました!」と話して笑わせていた。
そんな座長たちを、北澤は「休憩時間にゲラゲラ笑っていても、稽古が始まると一瞬で切り替えてシリアスモードに入るのがプロだと思いました」と賞賛し、宮下も「3人ともタイプが違うので、この3人じゃないとできないような作品になっていると思いますね」と頷く。3人と初共演という髙橋は「みなさん本当に優しくて、居やすい稽古場を作ってくれました」と笑顔で語った。
また、様々な思いや事情が交錯する本作。共感できるポイントを聞かれ、馬場が「真逆の役なので全く共感できず、クソ野郎だと思いました」と答えるが、根本は「聞いたところによると各々を浮かべながら書いたらしいですよ」と明かす。自身の役に関しては「兄がいるので兄弟設定は胸に来るものがあります。ただ、役だとお兄ちゃんになることが多い。しっかりしたいい役者だと思われているようです(笑)」とおどけた。高崎は「共感まではいかないけど、感情はわりとすんなり受け入れられました。人を殺したという部分を抜きにして、まっすぐな思いやお兄ちゃんを慕っている部分はわかります。最後に「どうしようもない人間なんです」というセリフがあるんですが、馬場さんとの関係性があるから言葉に深みが出るのかなと思いました(笑)」とユーモアを交えて語り、髙橋は「いじめをしてしまう役ですが、人間はどこかで自分が一番大事で自分を守っている部分があると思う。役を通して、自分は大丈夫かなと考えさせられました」と回答。北澤は「理香が軸をきちんと持っているので(普段の自分とは)そんなに共感ポイントはないのですが、1つ挙げるなら自分をいじめていた人と今でも関係を持っているところです。私はあまり人を嫌いにならないというか、嫌な部分があっても別の枠として捉えるのでそこは同じかなと思いました」と分析した。
最後に、根本が「舞台は劇場という特別な空間にお客様が入って初めて完成する部分があると思います。『回路』の世界観にどっぷり入り込んでいただいて、この作品を一緒に生きていただけたら嬉しいです」、高崎は「ここまで積み上げてきたものを全て発揮できるような、人間を深く掘り下げた自信作です。ちょっとでも気になった方は見にきていただけたら」とアピールし、馬場が「僕の芸能人生の中ですごくゆかりのある翔太と根本さんとトリプル主演をさせていただきます。35歳を超えた僕らがバチバチに芝居でぶつかって作り上げました。同じ台本でも、公演ごとにお客様が受け取るイメージは変わると思うので、たくさんこの作品を見届けてくれたら嬉しいです」と締め括った。
物語は3人の男と15年前の事件を軸に進んでいく。 根本は記者としてのプライドと個人的な感情、明らかになっていく事実の中で揺れる心情を繊細に見せる。馬場は、本人も会見で言っていたように自分本位な部分が目立つ兄を、情けないが憎みきれない人物として描き出している。高崎が見せるピュアさと危うさにも惹きつけられた。それぞれが抱える苦悩や思いがわかるにつれ、一つひとつの言葉の重みも増していく。
事件に翻弄される男たちと対照的に、北澤演じる理香が芯のある言葉と凛とした姿で存在しているのも印象深い。その他のキャストは会社の同僚や友人、店員など、複数のキャラクターを兼任。重いテーマの作品に、笑いやホッと一息つける部分を作ってくれている。
人と繋がる難しさや悲しさ、あたたかさなどを改めて考えられる本作。どこか爽やかさもありながらリアルな痛みも感じられる物語と、それに全力でぶつかっていくキャスト陣の奮闘を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
本作は10月21日(土)までシアターサンモールにて上演。10月22日にはトリプル主演の根本・高崎・馬場によるイベントも行われる。
<公演概要>
【タイトル】舞台「回路」
【脚本・演出】私オム
【出演者】
根本正勝 高崎翔太 馬場良馬 ※トリプル主演
北澤早紀
髙橋美海
佐藤タダヤス
在原桂馬
ふじわらみほ
宮下貴浩
【日程】
2023年10月17日(火)〜21日(土)
10月17日(火) 19時00分
10月18日(水) 19時00分
10月19日(木) 19時00分
10月20日(金) 19時00分
10月21日(土) 13時00分 / 17時00分
10月22日(日)★12時00分 /★16時00分
★・・・イベント開催日 詳細は公式サイトをご参照ください。https://kairo.tokientertainment.co.jp/event/
【劇場】シアターサンモール
(〒160-0022東京都新宿区新宿1丁目19−10 サンモールクレスト B1)
【チケット】SS席:9,900円(税込)S席:7,700円(税込)
【制作】トキエンタテインメント HIKE
【公式サイト】https://kairo.tokientertainment.co.jp
【タイトル】舞台「回路」
【脚本・演出】私オム
【出演者】
根本正勝 高崎翔太 馬場良馬 ※トリプル主演
北澤早紀
髙橋美海
佐藤タダヤス
在原桂馬
ふじわらみほ
宮下貴浩
【日程】
2023年10月17日(火)〜21日(土)
10月17日(火) 19時00分
10月18日(水) 19時00分
10月19日(木) 19時00分
10月20日(金) 19時00分
10月21日(土) 13時00分 / 17時00分
10月22日(日)★12時00分 /★16時00分
★・・・イベント開催日 詳細は公式サイトをご参照ください。https://kairo.tokientertainment.co.jp/event/
【劇場】シアターサンモール
(〒160-0022東京都新宿区新宿1丁目19−10 サンモールクレスト B1)
【チケット】SS席:9,900円(税込)S席:7,700円(税込)
【制作】トキエンタテインメント HIKE
【公式サイト】https://kairo.tokientertainment.co.jp
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