花形みつるのラグビー小説「Go Forward!櫻木学院高校ラグビー部の熱闘」が原作の舞台「Go Forward!」が6月16日(金)に東京・かめありリリオホールで開幕した。ラグビー部の創設と“花園出場”を命じられた新任教師・酒田公男が監督となり、部員を集め、素人ばかりの理由(わけ)あり部員たちを鍛えて前進していくドラマティックな青春ストーリー。ミュージカル「テニスの王子様」などに出演してきた兼崎健太郎をはじめ、栗山絵美、小笠原健、村松洸希、登野城佑真、荒一陽、設楽銀河、坂垣怜次、末永みゆ、さらにベテランのモロ師岡など、個性的なキャストが集結した。
初日公演を前に、囲み取材が行われた。囲み取材に出席したのは主人公・酒田公男役の兼崎健太郎、理事長・宝生実日子役の栗山絵美、司馬史記役の小笠原健、岩井作都子役の末永みゆ、槙枝役のモロ師岡の5人。
それぞれの役柄と作品の見どころを聞かれると、兼崎は「僕が演じる酒田が、栗山さん演じる理事長やモロさん演じる槙枝に巻き込まれながら、パワハラされながら(笑)、ラグビー部を創設して部員を集めて頑張っていくんですが、そこが見どころです!」と答えた。栗山は「187cmの兼崎さんが177cmの私よりも小さく見えるお芝居ということで(笑)。小笠原さんが稽古の終盤で急に「兼崎さんがかわいく見えるんです」と言っていたので、それが見どころかなと思います。酒田先生を追い詰めて、頑張りたいと思います!(笑)」とユーモアを交えて語った。
唯一の3年生の部員・司馬役の小笠原は「ひと言で言うと、パワハラ舞台です(笑)。教師側は大人の事情がありますが、我々、生徒は高校生の青春と言いますか、たまたま出会ったラグビーというスポーツを舞台に行われる“青春ドラマ”が見どころになってます」と部員側の目線からの見どころを伝えた。女子マネージャー・岩井役の末永は「女子マネージャーと言ったら“ザ・ヒロイン”みたいなものを皆さん想像されると思いますが、私が演じる作都子は真逆な感じです。そこを楽しみにしていただけたらと思います」と演じる役の個性をアピール。
そして槙枝役のモロ師岡は「私は理事長の秘書ということで、理事長にムチで叩かれます。…ということはないんですが(笑)、見どころと言ったらやはりラグビーの試合! これがすごい試合で、観てるだけで肉離れしそうな(迫力があって)、3度ほど救急車で運ばれました。…ということもないんですが(笑)、そんな試合の中でも、どの選手が激しいタックルをするのかも見どころです。そのバックボーン的なところを(理事長の秘書役である)槙枝として表現できたらと思っております」と、笑いを取りながらも“ラグビーの試合”のシーンが見どころだと力強く語った。
初日が直前に迫った今の手応えについては、兼崎は「手応えというのは正直まだ個人的には全然感じてないです。こんなに不安な感じで本番を迎える作品も久しぶりです」とちょっと弱気な発言を。それを聞いた小笠原が「セリフ量が多すぎますもんね」と、栗山も「(兼崎は)出ずっぱりですから」とフォロー。兼崎は共演者のフォローに感謝しながらも「前半はずっと出てるんで。本番を迎えてお客様の反応があって、なんとなくこんな感じの舞台なんだなっていうのを感じるんじゃないかなと思っているところで。今のところ正直、手応えは感じてないです。芝居は強気にいきますけど、内心は本当にプレッシャー感じています」と素直な気持ちを伝えた。
役作りについては、栗山が「“(パワハラ理事長なので)すんなりと”と言うと語弊がありますが、原作を読んだときのイメージよりも、(演出の)伊勢(直弘)さんと稽古するにつれて、イメージしていた完成系よりもどんどんパワーアップした役に仕上がりました。劇場に入ってから、より楽しくなってきました。あとは、稽古の序盤からみんながラグビーの練習をしっかりされてたので、試合のシーンで涙する場面があるんですけど、お芝居じゃなく自然と涙が出てきます、そこもお客様に伝わったらいいなと思います」と回答。
スポーツを題材にした舞台ということについては、モロが「観ているだけで骨折しそうな(笑)」とここでも笑いを取りながら「手応えバッチリ!」と力強く答え、「若者たちに観ていただきたい。闇バイトなんかに手を出さないで、この舞台を観て、こんなことができるんだって、こういう清々し汗が出るんだなってことを感じてもらえればいいなと思います!」と呼びかけた。
最後は、兼崎が「途中で(司馬役の)吉岡佑が体調不良で降板して、代役で小笠原くんが入ってくれました。本当にいろんなことがありましたけど、ラグビーを1から全員で学んでここまでやってきました。あとはお客様が入ってこその作品なので、僕たちも精一杯ワンチームになって頑張っていきます。千穐楽までどうぞよろしくお願いします!」という意気込みとメッセージを伝えて囲み取材を締めくくった。
囲み取材の後、ゲネプロを公開。新任教師でラグビー部監督の酒田の苦悩と奮闘、素人集団のラグビー部の部員たちの挫折と成長、理事長と秘書の思惑などが描かれたストーリーが展開。そして、ステージ上を所狭しと駆け回り、パスをし、タックルし、トライするスピーディーで迫力のある試合のシーンも大きな見どころとなっていた。
舞台「Go Forward!」は6月16日(金)から22日(木)まで東京・かめありリリオホールで上演。
【あらすじ】
名門大ラグビー部出身の酒田公男は、就職が決まらず、恩師の伝手で神奈川県にある私立櫻木学院高校の臨任体育講師の枠にもぐりこむ。そこで若い新理事長から、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。
なんとか集めた部員は個性的かつ素人ばかり。しかし酒田の粘りやクレバーな主将、トンガからの留学生などのおかげで、チームの力はアップしていく。7人制セブンズの大会を経て、少しずつ変化する部員たち。そして花園を目指す──
それぞれの役柄と作品の見どころを聞かれると、兼崎は「僕が演じる酒田が、栗山さん演じる理事長やモロさん演じる槙枝に巻き込まれながら、パワハラされながら(笑)、ラグビー部を創設して部員を集めて頑張っていくんですが、そこが見どころです!」と答えた。栗山は「187cmの兼崎さんが177cmの私よりも小さく見えるお芝居ということで(笑)。小笠原さんが稽古の終盤で急に「兼崎さんがかわいく見えるんです」と言っていたので、それが見どころかなと思います。酒田先生を追い詰めて、頑張りたいと思います!(笑)」とユーモアを交えて語った。
唯一の3年生の部員・司馬役の小笠原は「ひと言で言うと、パワハラ舞台です(笑)。教師側は大人の事情がありますが、我々、生徒は高校生の青春と言いますか、たまたま出会ったラグビーというスポーツを舞台に行われる“青春ドラマ”が見どころになってます」と部員側の目線からの見どころを伝えた。女子マネージャー・岩井役の末永は「女子マネージャーと言ったら“ザ・ヒロイン”みたいなものを皆さん想像されると思いますが、私が演じる作都子は真逆な感じです。そこを楽しみにしていただけたらと思います」と演じる役の個性をアピール。
そして槙枝役のモロ師岡は「私は理事長の秘書ということで、理事長にムチで叩かれます。…ということはないんですが(笑)、見どころと言ったらやはりラグビーの試合! これがすごい試合で、観てるだけで肉離れしそうな(迫力があって)、3度ほど救急車で運ばれました。…ということもないんですが(笑)、そんな試合の中でも、どの選手が激しいタックルをするのかも見どころです。そのバックボーン的なところを(理事長の秘書役である)槙枝として表現できたらと思っております」と、笑いを取りながらも“ラグビーの試合”のシーンが見どころだと力強く語った。
初日が直前に迫った今の手応えについては、兼崎は「手応えというのは正直まだ個人的には全然感じてないです。こんなに不安な感じで本番を迎える作品も久しぶりです」とちょっと弱気な発言を。それを聞いた小笠原が「セリフ量が多すぎますもんね」と、栗山も「(兼崎は)出ずっぱりですから」とフォロー。兼崎は共演者のフォローに感謝しながらも「前半はずっと出てるんで。本番を迎えてお客様の反応があって、なんとなくこんな感じの舞台なんだなっていうのを感じるんじゃないかなと思っているところで。今のところ正直、手応えは感じてないです。芝居は強気にいきますけど、内心は本当にプレッシャー感じています」と素直な気持ちを伝えた。
役作りについては、栗山が「“(パワハラ理事長なので)すんなりと”と言うと語弊がありますが、原作を読んだときのイメージよりも、(演出の)伊勢(直弘)さんと稽古するにつれて、イメージしていた完成系よりもどんどんパワーアップした役に仕上がりました。劇場に入ってから、より楽しくなってきました。あとは、稽古の序盤からみんながラグビーの練習をしっかりされてたので、試合のシーンで涙する場面があるんですけど、お芝居じゃなく自然と涙が出てきます、そこもお客様に伝わったらいいなと思います」と回答。
スポーツを題材にした舞台ということについては、モロが「観ているだけで骨折しそうな(笑)」とここでも笑いを取りながら「手応えバッチリ!」と力強く答え、「若者たちに観ていただきたい。闇バイトなんかに手を出さないで、この舞台を観て、こんなことができるんだって、こういう清々し汗が出るんだなってことを感じてもらえればいいなと思います!」と呼びかけた。
最後は、兼崎が「途中で(司馬役の)吉岡佑が体調不良で降板して、代役で小笠原くんが入ってくれました。本当にいろんなことがありましたけど、ラグビーを1から全員で学んでここまでやってきました。あとはお客様が入ってこその作品なので、僕たちも精一杯ワンチームになって頑張っていきます。千穐楽までどうぞよろしくお願いします!」という意気込みとメッセージを伝えて囲み取材を締めくくった。
囲み取材の後、ゲネプロを公開。新任教師でラグビー部監督の酒田の苦悩と奮闘、素人集団のラグビー部の部員たちの挫折と成長、理事長と秘書の思惑などが描かれたストーリーが展開。そして、ステージ上を所狭しと駆け回り、パスをし、タックルし、トライするスピーディーで迫力のある試合のシーンも大きな見どころとなっていた。
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