atpress
    イベント

    東アジアのさまざまな仏の姿と仏具 麗しいほとけと仏教工芸 ―中国・朝鮮・日本の仏教美術―

    ~仏像や仏具にあらわされる、人々の願い・祈り~

     近鉄グループの文化事業である大和文華館では、令和5年1月13日(金)から2月19日(日)まで、特別企画展 「麗しいほとけと仏教工芸  ―中国・朝鮮・日本の仏教美術―」を開催いたします。

     インドから中国や朝鮮半島、日本など東アジアへ広まった仏教は、信仰により種々の美しい造形を生み出しました。これらは、麗しい仏の姿そのものであり、また、仏の教えを具現し、荘厳するために金銀を用いてきらびやかに飾られた舎利容器などの荘厳具や密教法具、僧侶が用いる僧具などの仏教工芸があります。

     仏の姿は、長く残るように木や石、金属などを用いて立体的にあらわされ、荘厳されました。仏像や仏塔を造り、仏や舎利を奉り、写経する行為は、良い報いを受けられる善行として推奨されたため、末法の世が始まるとされた平安時代後期から鎌倉時代にかけて盛んに行われました。また、求法のために中国に渡った僧侶は、数多くの経典とともに儀式を行うための仏具類を請来していることを請来目録からも知ることができます。ほとけの教えを理解し、伝えるために、仏像とともに仏具が重要であったことがわかります。

     この展覧会では、東アジアの信仰から生み出され、祈りを込めてあらわされてきた麗しいほとけの造形を大和文華館所蔵作品と特別出陳作品によって見ていきます。

     詳細は別紙のとおりです。


    重要文化財

    石造釈迦如来坐像

    中国・北魏時代・延興二年[472]銘


    常暁請来目録

    日本・平安時代


    金銅柄香炉

    日本・鎌倉時代 個人蔵



    別紙


    <1> 展覧会について

     

    1.名称   特別企画展 「麗しいほとけと仏教工芸 ―中国・朝鮮・日本の仏教美術―」

    2.会期   令和5年1月13日(金)~2月19日(日)

    3.休館日  毎週月曜日

    4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)

    5.入館料  一般 630円、高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

    6.主催   大和文華館

    7.出陳品数 70件

      代表的な展示作品 (所蔵先がない作品は大和文華館蔵)

      ◎=重要文化財 

    【1 麗しい仏の姿】

     石造釈迦如来坐像 中国・北魏時代・延興二年[472]銘

     石造二仏並坐像 中国・北魏時代・孝昌二年[526]銘

     金銅如来坐像 中国・北魏時代

     金銅如意輪観音像 中国・唐時代

     金銅如来立像 朝鮮・統一新羅時代

     金銅飛天形飾金具 朝鮮・統一新羅時代

     石造如来像 朝鮮・高麗時代

     大方広仏華厳経(巻第35、36)  朝鮮・高麗時代

     金胎仏画帖 日本・平安時代後期

     金銅十一面観音懸仏 日本・平安時代・個人蔵

    【2 きらびやかな仏教工芸―荘厳具と法具、梵音具、僧具―】

     金銅龍頭 中国・唐時代 個人蔵

     金銅経筒 朝鮮・統一新羅~高麗時代

     金銅五鈷鈴 朝鮮・高麗時代

     羅漢図 朝鮮・高麗時代・乙未[1235]銘

    ◎常暁請来目録・附 両部別録 日本・平安時代 

     金銅舎利容器 日本・鎌倉時代 個人蔵

    ◎銅板地螺鈿花鳥文説相箱 日本・平安時代

    ◎金銅蓮華形磬 日本・鎌倉時代

     金銅柄香炉 日本・鎌倉時代 個人蔵

     木地銀蒔絵禅機図経箱 日本・室町時代

     

    <2> 展覧会会期中のイベントについて

     

    1.特別講演

    「大和文華館所蔵中国仏教彫刻をめぐって」

    (1)日時・場所  2月5日(日)14:00から講堂にて

    (2)講師     大阪市立美術館主任学芸員 齋藤龍一氏

     

    2.日曜美術講座

    「常暁請来目録と仏具」

    (1)日時・場所  1月29日(日)14:00から講堂にて 

    (2)講師     大和文華館 学芸部課長 瀧朝子

     

    3. 列品解説

    (1)日時・場所  毎週土曜日14:00から展示場にて

    (2)解説     大和文華館 学芸部

     

     ※新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては、

      列品解説が講堂でのスライド解説になる可能性があります。

     ※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。

     ※講堂の最大定員は100名です(先着順)。

     

    以 上