NTTコミュニケーションズとフィックスポイントの資本業務提携について

　NTTコミュニケーションズ株式会社（以下 NTT Com）と株式会社フィックスポイント（以下 フィックスポイント）は、2021年9月、資本業務提携に関する契約を締結し、フィックスポイントの第三者割当増資に対してNTT  Comによる引き受けを実施しました。

　本提携により、NTT Comが持つ監視・運用業務に関する知見とフィックスポイントが持つソフトウェア開発力を活かし、両社が共同開発を進める「X Managed Platform(R)」の機能強化を図ります。システムトラブルの予防保全による可用性の向上や監視・運用業務の自動化によるお客さまの稼働削減を実現するとともに、ネットワークやクラウドに留まらずこれまで以上に効果的な運用プラットフォームを一気通貫で提供することを可能とします。

１．背景・目的

　マルチクラウド・ハイブリッドクラウドの導入が進み、企業のICT環境は今まで以上に複雑化しています。特に監視・運用業務においては、システムごとにさまざまなツールを利用しているためシステム横断的なオペレーションが難しく、トラブル発生時の対応が長時間化するなどの課題に直面している企業が散見されます。

　両社は、CPUの使用率など監視・運用業務で収集・蓄積するシステムのパフォーマンスを示すデータから将来的なシステムトラブルなどを予測し予防保全を可能とする傾向分析機能や、サーバー再起動など人手での対応が必要となる業務を専門的な知識やプログラミング無しでも対処可能とし稼働削減を実現するワークフロー自動化機能などを共同開発し、企業の課題解決に貢献します。

２．提携の概要

・NTT Comは、統合ICT運用プラットフォーム「X Managed Platform(R)」における傾向分析やワークフロー自動化などの機能をフィックスポイントと共同開発し、お客さまシステムの運用高度化や効率化を実現します。

・両社は、共同開発した機能をフィックスポイントの「Kompiraシリーズ」に実装し販売することで、お客さま自らが取り組むシステム運用の高度化や効率化に貢献します。

・両社間での人材交流やソフトウェア開発力強化に向けたノウハウやスキルの共有を行います。

3．各社のコメント

NTTコミュニケーションズ株式会社　執行役員　

プラットフォームサービス本部　マネージド&セキュリティサービス部長　高岡 宏昌

　NTT Comはネットワークからクラウドまでエンドツーエンドのマネージドを強みとしてきました。この経験と実績に加えて、最新技術を積極的に活用することで、お客さまのICT環境の変化に対応し、よりプロアクティブで高品質なマネージドを実現していきます。

株式会社フィックスポイント　代表取締役　三角 正樹

　IoTや5Gなどの新しい技術や、スマートシティ、Society5.0などの新しい領域で、管理対象のシステムが爆発的に増加することが想定され、今までの人力による運用では限界が来ることが見えています。人力に頼ったムダを無くすことを目的に、自動化を追求、支援してまいります。

4．フィックスポイントの概要

(1)会社名：株式会社フィックスポイント

(2)所在地：東京都渋谷区渋谷1-7-1

(3)設　立：2013年4月

(4)代表者：代表取締役　三角 正樹

(5)事業内容：

システム運用自動化に特化したプラットフォーム「Kompira」とその支援サービスを提供するフィックスポイントは、「ムダを無くし、世界を変える」をミッションに掲げ、システム運用の自動化を専業に事業を展開しています。豊富な実績で培われた高い技術力を保有し、インフラからアプリケーションレイヤーまでフルスタックなエンジニアが集う専門家集団です。2013年の創業以来、大手企業を中心とした顧客のシステム運用自動化を推進しています。

(＊)記載の社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

　NTT  Comは、事業ビジョン「Re-connect X(TM)」にもとづき、生活者・ビジネス・社会を、安心・安全かつ柔軟に「新たな価値でつなぎなおす」ICTサービス・ソリューションを提供し、ニューノーマルの世界におけるサステナブルな未来の実現に貢献していきます。

「Re-connect X(TM)」

https://www.ntt.com/about-us/re-connectx.html