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    初音ミク×トーハク×ぶんかつ 〈冬木小袖〉ミク誕生!

    独立行政法人国立文化財機構(本部:東京都台東区)、東京国立博物館(以下 トーハク)と文化財活用センター(以下 ぶんかつ)は、本年1月から開始したファンドレイジング事業〈冬木小袖〉修理プロジェクトの一環として、「初音ミク」を展開するクリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:札幌市中央区)と共同して「〈冬木小袖〉ミク」を新たに制作、コラボレーショングッズを発売します。


    トーハクとぶんかつは、重要文化財「小袖 白綾地秋草模様(こそで しろあやじあきくさもよう)、通称〈冬木小袖(ふゆきこそで)〉」(東京国立博物館所蔵)の本格修理費用を個人や企業から募る「〈冬木小袖〉修理プロジェクト」を本年1月17日から始動、「〈冬木小袖〉ミク」はこのプロジェクトの一環として制作されるものです。コラボレーショングッズの売り上げの一部は同プロジェクトへの寄附に充てられ、購買を通じて貴重な文化財を未来につなげる活動に参加することができます。


    「〈冬木小袖〉ミク」のデザインは、国内外で活躍するイラストレーター・キャラクターデザイナーの森倉円(もりくらえん)氏が担当、〈冬木小袖〉の美しさを生かしつつ、「初音ミク」の年齢に合わせて、本来より袖の長い振袖姿をデザインいただきました。背景にはトーハク本館の大階段を採用、「〈冬木小袖〉ミク」がトーハクに降り立った華やかな様子が描かれています。


    「〈冬木小袖〉ミク」 キービジュアル


    Art by 森倉円 / (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net



    ■「〈冬木小袖〉ミク」 コラボレーショングッズ

    今回発表するグッズは9種類。大日本印刷株式会社の高精細印刷技術を用いて制作した複製原画やアクリルパネルをはじめとした、キービジュアルを使った様々なグッズを展開します。

    グッズはトーハクのミュージアムショップ、同館で開催する特別展「きもの KIMONO」特設ショップ、「〈冬木小袖〉ミク オフィシャルECサイト」( https://fuyukikosode-miku.selforder.live/ )にて、6月30日(火)より販売されます。商品ラインナップは今後も追加予定。どうぞご期待ください。



    【グッズ一覧(税込価格)】

    ※1~5は大日本印刷株式会社、6~7は東洋レコーディング株式会社、8は株式会社不二家、9は株式会社グッドスマイルカンパニーが製造


    (1)アクリルパネル(A3)*1  :53,000円

    (2)複製原画(A3)*1     :50,000円

    (3)ビッグアクリルスタンド*1:10,000円

    (4)ポスター(A2)*2     :3,000円

    (5)ミニ色紙         :1,200円

    (6)クリアファイル(A4)    :550円

    (7)ポストカード       :220円

    (8)Milky(ミルキー)     :1,650円

    (9)ねんどろいど*3     :価格未定


    *1 トーハク館内では若干数のみ販売(完売次第終了)

      ECサイトでは完全受注生産にて販売

    *2 ECサイト限定販売

    *3 7月末より受注販売予定


    ●アクリルパネル(A3) 53,000円

    厚みのあるアクリルにクリアな印刷を施した、高精彩なアクリルパネルです。アクリルの光を透かす特性を生かし、置く場所や光の当て方によってさまざまな表情をお楽しみいただけます。使用しているインキの特性として、粒子が細かく滑らかでクリアな表現が可能なほか、耐光性・耐水性・耐摩耗性にも優れています。

    アクリルパネル(A3)


    ●Milky(ミルキー) 1,650円

    ソフトキャンディでお馴染みの不二家のMilky缶に〈冬木小袖〉ミクが登場。缶の中には、コラボ記念限定のアクリル・キーホルダーも入っています。

    Milky(ミルキー)


    ●ねんどろいど 初音ミク 冬木小袖Ver. 価格未定

    「〈冬木小袖〉ミク」をデフォルメアクションフィギュアシリーズ『ねんどろいど』で立体化。〈冬木小袖〉モチーフの振袖姿のミクを、手のひらサイズで可愛らしく立体化しました。着物のイメージに合わせた交換用のオプションパーツも付属予定です。

    ※「ねんどろいど」は、7月末からの受注販売を予定しています。

    ねんどろいど 初音ミク 冬木小袖Ver.



    ■〈冬木小袖〉修理プロジェクト 概要

    「重要文化財 小袖 白綾地秋草模様、通称〈冬木小袖〉」の修理にかかるファンドレイジング事業

    寄附金募集期間: 2020年1月~2022年6月(〈冬木小袖〉修理は2022年秋に完了予定)

    寄附金目標額 : 1,500万円

    日本語    : https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki/

    英語     : https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki_en/

    寄附申込方法 : ウェブサイト、トーハク内募金箱からの寄附等


    *寄附金は、修理費用ならびに、本プロジェクトの事業運営費として使用します。

    *寄附金が目標を上回った場合、お寄せいただいた寄附金はすべて東京国立博物館所蔵の文化財の修理費として大切に活用いたします。



    〈冬木小袖〉とは、尾形光琳が約300年前に、みずから筆をとって秋草の模様を描いたきものです。京都から江戸に出た光琳が滞在していた深川の材木問屋、冬木家の夫人のために描いたといわれ、〈冬木小袖〉と呼ばれています。

    白綾の絹地に菊、萩、桔梗(ききょう)、芒(すすき)といった秋草が、墨の濃淡と、藍(あい)、黄、淡紅色でのびのびと描かれています。輪郭を描かずに形をとらえる画風は、他作品とも共通する光琳ならではの表現です。


    重要文化財 小袖 白綾地秋草模様(通称〈冬木小袖〉) 尾形光琳筆 江戸時代・ 18世紀前半 東京国立博物館蔵


    日本やアジアの文化財は、木や紙、絹など脆弱な材質のものが多く、光や熱、温湿度の変化など、さまざまな要因により劣化してしまいます。大切な文化財を未来へと受け継ぐためには、定期的な修理を行ない、文化財を良好な状態に保つことが重要です。

    トーハクではこれまでも、予算の一部を修理費用に充てることで、継続して文化財の修理を進めてきましたが、その予算は限られており、多くの文化財が修理の順番を待っている状況です。

    〈冬木小袖〉も経年による劣化が進み、汚れや糸の断裂が見られます。また、傷んだ布地を補強するために先の修理で施した並縫いの跡が目立ち、これが原因となって新たな傷みも生じています。

    このため、〈冬木小袖〉は2020年度から約2年かけて本格修理をすることとなりました。トーハクとぶんかつは、〈冬木小袖〉修理プロジェクトとして多くの方からの寄附を募り、修理費用に充てます。



    ■〈冬木小袖〉の公開予定

    〇修理前

    東京国立博物館 特別展「きもの KIMONO」(変更後会期:2020年6月30日~8月23日)

    ※〈冬木小袖〉は会期中全期間展示されます。

    ※展覧会会期は変更する場合があります。最新の情報は展覧会公式サイトをご確認ください。

    展覧会公式サイト: https://kimonoten2020.exhibit.jp/


    〇修理後

    東京国立博物館 総合文化展 2023年春頃を予定



    ■森倉円氏プロフィール

    バーチャルタレントの『キズナアイ』や丸井グループのアニメCM『猫がくれたまぁるいしあわせ』などキャラクターデザインを担当。大和証券株式会社が手がける投資体験アプリ『iFreeタッチ』やTSUTAYAコラボTカード、日本郵便年賀トレード年賀状など、活躍の場を広げている。2019年に刊行された初画集「ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK 森倉円」は、好評につき第2版も発売中。



    ■初音ミクとは https://piapro.net

    クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」。大勢のクリエイターが「初音ミク」で音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなった。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっている。



    ■クリプトン・フューチャー・メディア株式会社とは https://www.crypton.co.jp/

    アメリカ、ヨーロッパなど世界各国に100数社の提携先を持ち、3,000万件以上のサウンドコンテンツを日本市場でライセンス販売を行う。効果音などサウンド素材を輸入販売する「音の商社」から創業し、現在ではDTMソフトウェア、サウンド配信ストア、音楽アグリゲーター、3DCGシステム、スマホゲーム開発など、多岐に渡るサービス構築・技術開発を、フラットな社内体制のもと日々進行中。歌声合成ソフトウェア「初音ミク」の開発会社としても認知されている。



    ■東京国立博物館とは https://www.tnm.jp/

    1872年創立の日本でもっとも長い歴史を誇る博物館。収蔵する文化財は約12万件。日本から中国、朝鮮半島、西アジア・エジプトまでの地域を網羅し、土器や土偶などの考古遺物から浮世絵や刀剣、甲冑、近代絵画など、日本の美術史をたどることのできるコレクションとなっている。



    ■文化財活用センターとは https://cpcp.nich.go.jp/

    2018年に国立文化財機構に設置された、文化財活用のためのナショナルセンター。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくります」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」をミッションとして、さまざまな活動をしている。


    ぶんかつ公式サイト  : https://cpcp.nich.go.jp/

    Twitter(@cpcp_nich) : https://twitter.com/cpcp_nich

    Instagram(@cpcp_nich): https://www.instagram.com/cpcp_nich/

    東京国立博物館、国立文化財機構 文化財活用センター

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