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    サイバー創研、「5G実現に資する5G-SEP(*1)候補(注)と 5G-SEP宣言特許の出願動向、 および、標準化寄書の提案動向」を総合分析 ~企業の注力度合いを客観的に評価~

    2020年1月14日 09:30
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    モバイル・ワイヤレスをはじめとしたICT技術の総合的調査を行う株式会社サイバー創研(本社:東京都品川区、代表取締役社長:佐藤 博彦)は、3GPPの5G標準必須特許(5G-SEP)に関する主要企業や主要技術・サービスの開発動向について評価・分析しました。


    前回(2019年2月)報告した、5G-SEP候補、3GPP標準化寄書の追加分の分析に加え、5G-SEP宣言特許の分析を行い、3種の分析を活用することで客観性を高めた評価・分析となっています。


    主要企業の勢力比較では、5G-SEP候補の上位3社は前回調査と変わらず、Qualcomm、Huawei、Samsungとなっています。


    国内企業では、NTT DOCOMOが6位で国内1位、キャリアとしては世界1位となっています。


    今回調査では、5G-SEP候補の特許の内、約4,000件が5G-SEP宣言特許となっていることを調査できています。5G主要技術と従来技術、及び、SEP宣言特許と非宣言特許、の観点から主要企業の動向分析を行っています。



    【調査結果のポイント】

    (1) 5G-SEP候補の調査結果

    (ア) ファミリー件数

    今回の調査期間(公報発行日)は、2013.1~2019.6で、前回の2013.1~2018.6から1年分を加えています。

    調査対象の特許ファミリー件数は約44,000件(前回:約30,000件)で、このうち5G-SEP候補と判断した特許ファミリー件数は約15,000件(前回:約7,300件)で、件数では、約7,700件、5G-SEP候補率(5G-SEP候補件数/調査対象件数)は25%が35%と急激に増加しています。

    (イ) 出願推移

    優先権主張年が2017年の特許ファミリー件数は約6,500件で、5G-SEP候補率は、60%を超えています。

    (ウ) 上位企業

    上位3社は、前回調査と同じですが、順位は入れ替わり、Qualcomm(3位から1位)、Huawei、Samsung(1位から3位)となっています。

    国内企業では、NTT DOCOMOが6位で前回と同じく国内1位。キャリアとしては世界1位です。


    5G-SEP候補



    (2) 5G-SEP宣言特許の調査結果

    (ア) ファミリー件数

    今回調査では、主要企業からの5G-SEPへの宣言がほぼ出そろったため、分析対象に加えています。

    5G-SEPとして宣言された特許ファミリー件数は、約25,000件となっています。

    (イ) 上位企業

    上位3社は、Huawei、Samsung、LGで、5G-SEP候補では1位のQualcommは6位となっています。

    国内企業では、NTT DOCOMOが9位で国内1位です。キャリアとしても世界1位です。


    5G-SEP宣言


    ただし、宣言は各企業の自主判断によるため、必ずしも5G-SEP宣言特許が、全てSEPではないことに注意が必要です。

    2013年に弊社が行ったLTE-Aへの宣言特許比率の調査では、NTT DOCOMO(83.2%)、CATT(82.6%)、ZTE(81.1%)と高い比率を示しているのと比較し、Qualcomm(52.6%)、Huawei(45.3%)、Samsung(43.7%)は50%前後と、2倍近い開きがあります。


    (3) 5G標準化寄書提案件数の調査結果

    (ア) 寄書提案件数

    3GPPの標準化での5Gに対する寄書の提案数は、2016年3月から2019年11月までで、約200,000件となっています。前回調査から、約80,000件の増となっています。

    (イ) 上位企業

    上位3社は、Huawei、Ericsson、Nokiaの順で、上位4社で全体の50%強の提案数となっています。

    国内企業では、NTT DOCOMOが10位で国内1位です。キャリアとしても世界1位です。


    5G標準化寄書


    (4) 5G-SEP候補特許の内、5G-SEP宣言されている特許の調査結果

    5G-SEP候補特許は、5G実現の要素技術に特化して抽出しています。その特許が5G-SEPとして宣言されています。

    今回調査では、約4,000件となっていいます(約1/4)。

    要素技術の区分では、無線リソース管理、ビーム制御、参照信号がトップ3となっています。


    (注)5G-SEP候補分析手法は、当社で考案した手法です。5G独自の技術に着目して、検討中の標準仕様を念頭に置いた特許出願の抽出方法を用いて、5G-SEPだけでなく、5Gを実現に資する実装特許や差異化特許も合わせて分析が可能です。


    ※調査結果(抜粋版)はこちらのURLをご覧ください。

    https://www.cybersoken.com/file/press200114.pdf



    【調査概要】

    (1)5G-SEP候補

    調査対象  :検索システム:Derwent Innovation

    検索対象特許:全世界の特許公開公報、5Gに関する15の技術領域を指定する

           検索式により抽出した特許を詳細解析し5G-SEP候補とした特許

    分析単位  :INPADOCファミリーベース

    調査対象期間:公報発行日2013年1月1日から2019年6月30日


    (2)5G-SEP宣言

    調査対象:ETSIのSEP一覧

         https://www.etsi.org/deliver/etsi_sr/000300_000399/000314/02.26.02_60

    分析単位:INPADOCファミリーベース

    調査対象一覧公開日:2019年11月26日


    (3)5G標準化寄書

    調査対象  :検索システム:Derwent Innovation

    検索対象特許:全世界の特許公開公報

    分析単位  :寄書単位

    調査対象期間:Rel.15:2016年3月から2019年9月30日

           Rel.16:2017年12月から2019年11月30日



    【提供サービス】

    (1) 調査報告書:全体動向調査、技術区分別動向調査、注目企業の出願動向調査、など

    (2) 評価結果販売:技術区分別・出願人別など指定いただいた条件での特許リスト(オプションで、特許の概要、ETSI宣言の有無、など)

    (3) その他、個別要件はご相談。



    ■サイバー創研 会社概要

    (1)商号     :株式会社サイバー創研( http://www.cybersoken.com )

    (2)代表者    :代表取締役社長 佐藤 博彦

    (3)本店所在地  :東京都品川区西五反田2-8-1 五反田ファーストビル5階

    (4)設立年月日  :2001年4月

    (5)主な事業の内容:情報通信関連の以下の事業

              1.調査研究事業

              2.特許サービス事業

              3.エンジニアリング事業

              4.教育研修事業

    (6)資本金    :3,000万円



    *1 5G-SEP(5G標準必須特許):ETSI(European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化協会)で標準化が進んでいる5G の実現に必要な標準必須特許

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