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    特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」が、 国立民族学博物館(大阪・万博記念公園)で 8月29日(木)~11月26日(火)に開催

    2019年7月30日 09:30
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    国立民族学博物館(大阪府吹田市千里万博公園10-1)では、特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」を、2019年8月29日(木)から開催します。

    ヨーロッパや中東においては、犬頭人、一角獣といった不可思議ではあるが実在するかもしれない「驚異」は、自然誌の知識の一部として伝えられました。また、東アジアにおいては、奇怪な現象や異様な物体を説明しようとする心の動きが、「怪異」を生み出しました。本展示では、常識や慣習から逸脱した「異」なるもの(異境・異人・異類)をめぐる人間の心理と想像力の働き、言説と視覚表象物の関係を解明するとともに、人間の想像力と環境の相関関係を究明します。


    【1】特別展チラシ1


    飾り板(魚足王)(ナイジェリア)

    https://www.atpress.ne.jp/releases/189749/img_189749_12.jpg



    具体的には、人魚、龍、河童、天狗、狼男など、この世のキワにいるかもしれないと信じられていた驚異や怪異にまつわる絵画、書籍、民族資料などを展示し、さらに現代のアーティスト、漫画家、ゲームデザイナーたちによるクリーチャー制作も紹介します。



    ■展示の見どころ

    なぜ人類は、この世のキワにいるかもしれない不思議な生きものを思い描き、形にしてきたのか?奇妙で怪しい、不気味だけどかわいい、世界の霊獣・幻獣・怪獣が大集合!現代のアーティスト・漫画家・ゲームデザイナーたちによるクリーチャー制作も紹介し、妖怪やモンスターの源泉にある想像と創造の力を探ります。



    ■資料点数 約630点

    【展示構成】

    第一部:想像界の生物相

    (国立民族学博物館の民族資料を中心に、「想像界の生物多様性」を見せる。)


    1 水

      1.1 人魚

      1.2 龍

      1.3 水怪 (河童、猩猩等)

    絵画「セイレーンと蛇」(コンゴ民主共和国)

    https://www.atpress.ne.jp/releases/189749/img_189749_10.jpg


    2 天

      2.1 霊鳥・怪鳥・鳥人 (ガルーダ、鳳凰、天使等)

      2.2 天象 (天狗、虹蛇、サンダーバード等)

      2.3 天馬


    3 地

      3.1 巨人

      3.2 有角人

      3.3 変身 (狼男、たぬき、きつね等)

      3.4 霊獣・怪獣 (獅子、白澤、麒麟)

      3.5 蟲 (蜘蛛、蛇等)

      3.6 人間植物 (マンドラゴラ、人の頭のなる木)

    仮面(クモ)(メキシコ)

    https://www.atpress.ne.jp/releases/189749/img_189749_13.jpg


    Interlude:驚異の部屋の奥へ

    (見世物、信仰対象、薬、収集物とされた幻獣ミイラや、奇獣の動物標本、江戸期にオランダに渡った幻獣ミイラが里帰り)


    彫刻(セドゥナ)(カナダ)

    https://www.atpress.ne.jp/releases/189749/img_189749_14.jpg


    第二部:想像界の変相

    (驚異と怪異の文化史を辿る。現代のクリエイターたちの作品もとりあげる。)


    1 聞く(音の怪異、かたちになる以前の存在)

    2 見る(奇獣・怪物等、自然から逸脱するものの出現・存在の記録)

    3 知る(知識体系・世界像の中に位置づけられた奇獣・幻獣、異形の民族)

    4 創る(現代のクリエイターたちが創る、いるかもしれないクリーチャー)

      4.1 アート―ヤン・シュヴァンクマイエル、江本創等

      4.2 マンガ―五十嵐大介

      4.3 ゲーム―ファイナル・ファンタジーXV


    「異類の行進(マーチ)」(部分) (C)五十嵐大介2019

    https://www.atpress.ne.jp/releases/189749/img_189749_6.jpg



    ■関連イベント

    https://www.atpress.ne.jp/releases/189749/att_189749_3.pdf



    ■開催概要

    展覧会名: 特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」

    会場  : 国立民族学博物館 特別展示館

    会期  : 2019年8月29日(木)~11月26日(火)

          ※期間中一部展示替えをおこないます。

    開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)

    休館日 : 水曜日

    観覧料 : 一般 880円(600円) 大学生450円(250円) 高校生以下 無料

          ※本館展示もご覧いただけます。

          *( )内は、20名以上の団体、大学等

          (短大・大学・大学院・専修学校の専門課程)の授業での利用、

          リピーター、満65歳以上の方の場合の料金。

    主催  : 国立民族学博物館

    後援  : NHK大阪放送局

    助成  : 公益財団法人関西・大阪21世紀協会

    協力  : Museum national d'histoire naturelle(国立自然史博物館、パリ)、

          Museum Volkenkunde(国立民族学博物館、ライデン)、海遊館、

          国際日本文化研究センター、国立歴史民俗博物館、

          株式会社スクウェア・エニックス、千里文化財団、

          兵庫県立歴史博物館、

          湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)



    ■実行委員長 山中 由里子(国立民族学博物館 教授)

    山中 由里子(やまなか ゆりこ)

    国立民族学博物館、教授。比較文学比較文化。

    単著『アレクサンドロス変相―古代から中世イスラームへ』(名古屋大学出版会、2009)が、日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞などを受賞。編著に『<驚異>の文化史―中東とヨーロッパを中心に』(名古屋大学出版会、2015)。

    現在の研究テーマは驚異と怪異の比較文化史、超常認識と自然観をめぐる比較心性史。



    ■実行委員

    笹原 亮二 国立民族学博物館 教授

    松尾 瑞穂 国立民族学博物館 准教授



    ■館外協力者

    小松 和彦  国際日本文化研究センター 所長

    安井 眞奈美 国際日本文化研究センター 教授

    香川 雅信  兵庫県立歴史博物館 学芸課長

    榎村 寛之  三重県立斎宮歴史博物館 学芸普及課長

    黒川 正剛  太成学院大学 教授

    小宮 正安  横浜国立大学 教授

    寺田 鮎美  東京大学総合研究博物館 特任准教授

    辻邦 浩   国立民族学博物館 特別客員教授

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