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    企業動向

    経営設計図の「見える化」で、生産性改革・事業承継につなげる  第1回「経営デザイン認証」、9組織を認証

    11月19日、日本生産性本部 経営品質協議会(代表:森田 富治郎 第一生命保険 特別顧問)の経営デザイン認証委員会(共同委員長:泉谷 直木 アサヒグループホールディングス 代表取締役会長、片野坂 真哉 ANAホールディングス 代表取締役社長)は、第1回経営デザイン認証組織を発表しました。


    日本生産性本部 経営品質協議会 ロゴ


    本認証制度は、日本の企業、NPO等の組織が「ありたい姿」「現在の環境認識」「変革課題」等、経営の根幹を、対話を通じて「これからの経営設計図」にまとめ、「経営をデザイン」することで、生産性の改善、改革に取り組むことならびに事業承継を活性化することを目的に今年度創設した制度です。

    10月31日に開催された経営デザイン認証委員会では、審査員による認証評価結果報告を受けて、楽天コミュニケーションズなど9組織の認証を決定するとともに、下記のような意見交換が行われました。


    泉谷共同委員長は、「この方法は、変化の激しい時代に経営の普遍解を求めていく原理原則に従ったもの。経営を『見える化』した後に、『わかる化』をして現場で行動できる『できる化』に取り組み、『現場に浸透する』ことが重要。事業承継は後継者不足が問題といわれるが、問題の本質は事業の魅力づくりだ。経営デザイン認証を活用して魅力づくりに取組むことが問題解決する最も本質的なやり方ではないか」と語りました。片野坂共同委員長は「日本全国から経営の理想を求めて努力する組織から申請いただいた。規模に関係なく、経営の考え方を現場に浸透させるための方法として広がることで我が国産業の発展に寄与することを期待する」と述べました。


    各委員から評価結果と今後への課題として、「経営デザインを創り上げる過程で、過去の生い立ちをきちんと振り返った組織が強みとありたい姿を明確にできている」「これからは課題解決型経営から一歩進めて課題創造型としていくことが大事だ」「理念浸透経営とお客様の深い理解に基づいた真の顧客第一主義が経営の重要なポイント」「この認証に実際に取り組むと劇的に経営レベルが向上する。普及に努めたい」等の発言がありました。

    なお、認証式は12月14日(金)帝国ホテルにて開催します。



    <経営デザイン認証制度の概要>

    http://www.jqac.com/management-design/index.html



    ■上位認証(ランクアップ認)

    「ありたい姿」の達成に結びつく成果の指標、目標が見える化され、実践していると認められた企業を認証します。


    ランクアップ認証 ロゴ

    https://www.atpress.ne.jp/releases/171074/img_171074_2.jpg



    ■認証(スタートアップ認証)

    「ありたい姿」「現在の環境認識」「変革課題」を組織として見える化できていると認められた企業を認証します。


    スタートアップ認証 ロゴ

    https://www.atpress.ne.jp/releases/171074/img_171074_3.jpg



    <経営デザイン認証委員会>

    ・共同委員長:アサヒグループホールディングス 代表取締役会長 泉谷 直木氏

           ANAホールディングス 代表取締役社長 片野坂 真哉氏

    ・委員   :キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長 坂田 正弘氏

           こうほうえん 理事長 廣江 研氏

           第一生命保険 代表取締役会長 渡邉 光一郎氏

           三菱UFJリサーチ&コンサルティング 代表取締役社長 村林 聡氏



    <第1回経営デザイン認証組織> 9組織

    ■上位認証(ランクアップ認証) 8組織(組織名50音順)


    組織名:株式会社アイ・ステージ

    所在地:愛知県

    業種 :損害保険代理店

    創業 :1998年

    売上 :1.6億円

    社員数:16名

    強み :「何があっても組織でお客様をお守りする」という風土


    組織名:株式会社エイコー

    所在地:大阪府・東京都

    業種 :事務用機械器具卸

    創業 :1974年

    売上 :116億円

    社員数:386名

    強み :多数のビジネスパートナー(取引メーカー)との信頼関係、

        お客様のビジネスに貢献する風土の醸成がもたらす事業拡張


    組織名:株式会社セキュリティリサイクル研究所

    所在地:東京都・新潟県

    業種 :倉庫・文書管理

    創業 :1996年

    売上 :6.1億円

    社員数:48名

    強み :時代を先取りした文書管理ビジネスで付加価値向上、

        ビジネスパートナーとの協業でサービス品質とブランドの向上を目指す


    組織名:社会福祉法人千鳥福祉会

    所在地:島根県

    業種 :知的障害者福祉

    創業 :1990年

    売上 :6.2億円

    社員数:129名

    強み :「あなただけの生き方を支援し続けます」全職員が掲げた理念を

        経営実践で具現化。ハンディキャップがある方はもとより支える人、

        地域の幸せを目指す


    組織名:株式会社特発三協製作所

    所在地:兵庫県

    業種 :金属製スプリング製造

    創業 :1955年

    売上 :6.9億円

    社員数:50名

    強み :試作から量産までの一貫体制を特長とする薄板ばねメーカー。

        社員の人間性向上を重視した独自の取組みに注力


    組織名:ネッツトヨタ富山株式会社

    所在地:富山県

    業種 :自動車小売

    創業 :1968年

    売上 :144億円

    社員数:274名

    強み :空間演出等、新しいディーラーコンセプトによる競争優位性と

        チームによる話し合い重視、働く人の健康を優先した

        水性塗料による板金塗装の完全実施


    組織名:楽天コミュニケーションズ株式会社

    所在地:東京都

    業種 :電気通信

    創業 :2000年

    売上 :374億円

    社員数:205名

    強み :バイリンガル化された体制で世界各国から最先端の技術を導入し、

        業界初の様々なサービスをスピーディーにお客様にお届けしてきた

        実績と組織能力


    組織名:株式会社流機エンジニアリング

    所在地:東京都

    業種 :化学機械・装置製造

    創業 :1977年

    売上 :38億円

    社員数:106名

    強み :トンネル工事用集塵機でシェア7割。ニーズに応える何とかする力、

        在庫管理システムとCS調査の考察でさらなる飛躍を目指す



    ■認証(スタートアップ認証) 1組織

    組織名:株式会社ファブエース

    所在地:神奈川県

    業種 :金属加工機械卸売業

    創業 :1988年

    売上 :25.8億円

    社員数:19名

    強み :シートメタルマシーンのマルチベンダー。ニーズに合った

        商品ラインアップと営業社員のロイヤリティーで培った顧客との

        親密な関係性で「日本の優れたファブリケーションパートナー」を目指す



    <第1回 経営デザイン認証式>

    1.日時:2018年12月14日(金) 10:15-11:00

        於 帝国ホテル本館3階 扇の間(千代田区内幸町1-1-1)

    2.内容:挨拶(経営品質協議会代表、経営デザイン認証委員会共同委員長、

        認証組織代表者)、認証状授与



    <主なご出席者(予定)>

    ■認証組織代表者

    平井 康文氏 (楽天コミュニケーションズ 代表取締役会長兼社長) 他


    ■経営品質協議会代表

    森田 富治郎氏 (第一生命保険 特別顧問)


    ■経営デザイン認証委員会共同委員長、経営品質協議会副代表

    片野坂 真哉氏 (ANAホールディングス 社長)


    ■経営デザイン認証委員会委員、経営品質協議会幹事

    坂田 正弘氏 (キヤノンマーケティングジャパン 社長)、

    廣江 研氏  (こうほうえん 理事長)

    村林 聡氏  (三菱UFJリサーチ&コンサルティング 社長)



    <経営デザイン認証 主な申請動機>

    申請動機(1):経営・事業の承継

    内容    :次世代経営者として、創業の理念を振り返り、

           まとめた「これからの経営設計図」の認証を受けることで、

           社内に浸透させて話を進めていきたい


    申請動機(2):付加価値、生産性の向上

    内容    :今後の経営の「ありたい姿」は漠然と考えているだけで、

           実際にやっていることとギャップがあったので今一度見直して、

           全社共通の考え方として実践できるものとして作り直したい



    <経営デザイン認証 申請動機別の取り組み・期待効果>

    申請動機(1):経営・事業の承継

    内容    :生い立ちを振り返ることで、前社長が苦労していたこと、

           上手に経営していたことを認識し、既に作成の中期経営計画より

           かなり整理したものができた。

           今後はこの経営設計図を責任をもって実行する。


    申請動機(2):付加価値、生産性の向上

    内容    :出来上がったこれからの経営設計図を早速、小冊子にして、

           社員、家族、関係先に配布して共有した。


    申請動機(3):経営改善、革新のアイデアの獲得

    内容    :日本経営品質賞挑戦に向けて、社員の実感と社外への宣言という

           2つの目的で経営デザインに取り組み、ビジョンを見据えた戦略遂行、

           実践ステップについて気付きを得た。



    <第1回 経営デザイン認証 応募および審査の概況>

    1.審査(認証)

    日本経営品質賞審査員経験者から構成される審査チームが、書類審査を行い、申請組織代表者へのインタビューによる審査を実施。審査終了後書面にて強みと実行計画へのアドバイスからなる「レポート」を提供。


    (1)審査スケジュール

    [1]申請書提出:8月31日(金)

    ※作成支援として開催の「経営デザイン研修」

     参加組織  :12組織

     申請数   :9組織(ランクアップ認証8、スタートアップ認証1)


    [2]審査   :9月14日、10月9日、10月12日

      於 日本生産性本部(東京都千代田区)

    申請組織トップに対し、2~3時間インタビューを実施


    [3]認証決定 :経営デザイン認証委員会 10月31日

      於 日本工業倶楽部(東京都千代田区)


    (2)認証区分

    [1]スタートアップ認証 【これからの経営設計図】(A3 1枚)

    「ありたい姿(目標と達成時期)」、「現在の環境認識(競争関係、顧客・市場、独自性)」、「実現にむけた変革課題」の3項目を組織的に明確にされているのか評価。自組織の人たちが合意・納得している状況をトップインタビューで確認し、自社の経営設計図の精度を高めるアドバイスを得る。


    [2]ランクアップ認証 【これからの経営設計図】(A4 10枚およびA3 1枚)

    上記3項目を鮮明にするとともに、ありたい姿の達成に結びつく「業績」、「社員満足」、「顧客満足」の3つの成果や指標・目標が明確にされているのかを評価する。「ありたい姿」に向けたアクションプランをトップインタビューで確認し、自社の経営設計図をどのように具体的に進めることができるのかアドバイスを得る。

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