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ニューロ・マーケティングの新システム(NeU-VIS)を共同開発

～メガネ型カメラによる動画記録および物体認識、脳活動のリアルタイム同期を1台のスマホで実現～

2018年9月25日 10:00

国立大学法人東北大学と株式会社日立ハイテクノロジーズのジョイントベンチャーである株式会社NeU(本社：東京都千代田区、代表取締役：長谷川清、以下 NeU)と、株式会社NSD(本社：東京都千代田区、代表取締役社長：今城義和、以下、NSD)は、メガネ型カメラによる物体認識と脳活動を同時に記録するシステム「NeU-VIS」を新たなニューロ・マーケティング・サービスとしてリリースいたします。

物体認識と脳活動を同時にリアルタイム計測 ※画面はハメコミ合成です

1.本件の背景

利用者の購買活動や消費活動に関わる情報を得て、より良い商品・サービスの提供・改善に活かしたいというニーズは年々増しており、多くの企業が様々な手法を活用しております。従来より、アンケートやインタビュー等による利用者の主観評価に加え、調査員の観察や活動記録ビデオによる評価等が行われてきましたが、前者だけでは回答結果に対する客観性に課題があり、後者の観察結果や活動記録ビデオの解析には多大な時間と労力がかかっておりました。

このような課題を解決するために、NeUとNSDは共同で、スマートフォン上のアプリケーションを開発いたしました。また、NeUではこの技術を活用し、新たなニューロ・マーケティング・サービス「NeU-VIS」を提供開始いたします。

2.特徴的な2つの技術の融合

本サービスは以下の2つの技術的な特徴を持ちます

(1)AI技術(NSD)

映像をリアルタイムに解析し情報を言語化するAI技術を1台のスマートフォンで実現。USB接続したカメラからの映像をスマートフォン内で情報処理し、サーバ経由することなく物体認識する技術を開発いたしました。認識した物体のリアルタイムでの言語化処理を、マーケティングサービスとして実用レベルのものとしております。

(2)脳計測技術および脳科学知見(NeU)

携帯型脳活動計測装置から得られる時系列信号をリアルタイムに解析し、前額部脳活動の高低から、利用者が興味を持っていたかどうかを推定する技術を活用しました。

3.サービス利用イメージ

NeU-VISは、メガネ型カメラ(インフィニテグラ株式会社取扱い)、脳活動計測装置(NeU製作HOT-1000)、およびスマートフォン専用のアプリケーションから構成されています。スマートフォンでは、メガネ型カメラからUSB経由で送られた動画データを処理して、ユーザーが見ているものをほぼリアルタイムに言語情報に変換します。それと同時に脳活動データをアプリケーション上で解析し、脳活動の高低と、言語化された視認情報を一度にスマートフォンの画面上に表示するとともに、解析されたデータはスマートフォン上に格納されます。

これにより従来カメラで撮影された画像情報を言語化するためにプレイバックして確認する手間と時間が大幅にセーブされるとともに、その際の脳活動がどうであったかが、計測の時点から分かることになります。また既に言語化された情報であるため、統計的な解析を行うにも適しています。

さらにスマートフォンから記録された情報はWi-Fi接続により、リモート接続したPCにもリアルタイムで送信することも可能となっています(オプション)。

4.活用想定場面

調査の対象としては、幅広い範囲での活用を見込んでおります。例えば、流通業界の面では、店舗のデザイン、店舗内の棚、各種ショールームなどがあげられます。また、ものづくりの面では、クルマなどのデザイン評価、ユーザーインターフェースのデザイン評価など、従来はアンケートなどの主観評価による調査が一般的ですが、より直感的なユーザーの反応を求める企業顧客に適していると考えます。

5.今後について

調査設計、データ取得、解析まで一貫したサービスとしてお届けします。サービスの提供開始時期は、10月中旬を予定しています。価格については、案件に応じた個別見積となっております。

NeUおよびNSDは、今後も両社の持つ技術を活かし、更に企業のマーケティング活動に役立つサービスを展開して参ります。

＜株式会社NeU＞

会社名　：株式会社NeU(ニュー)

　　　　　東北大学の認知脳科学の知見と、日立ハイテクノロジーズの

　　　　　携帯型脳計測技術を軸に2017年8月に設立

所在地　：東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル

代表者　：代表取締役　長谷川清

資本金　： 3億5,900万円

事業内容：脳科学の産業応用事業

URL　　： http://neu-brains.co.jp/