atpress
    サービス

    ユビキタス社、「ディスアグリゲーション」技術を 電力事業者向けに提供開始

    ~消費電力総量から電気機器を推定し、 電力情報を活用した生活サービス開発を実現~

    2017年2月14日 10:00
    FacebookTwitterLine
    株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐野 勝大、以下「ユビキタス社」)は、住宅の総消費電力量データから各電気機器の利用状況を把握するディスアグリゲーション(※1)技術を使用したサービス「Navi-Ene Bizディスアグリゲーション」(以下「本サービス」)を2017年4月1日に提供開始することを発表します。
    技術概要

    本サービスで使用するディスアグリゲーション技術(以下「本技術」)では、電力用スマートメーター(※2)のBルート(※3)経由で取得した1分単位の世帯総電力値(瞬時電力値)を分析し、利用中の電気機器の個別電力と機器の種類を推定します。併せて、本技術を利用して住宅内の居住人の活動状況を数値化し、指標化した値(以下「生活反応指標」)を提供します。電力事業者は、これらのデータを自社サービスの効率化や、電力利用者(以下「需要家」)に対する新たなサービスの開発などに役立てることができます。

    https://www.atpress.ne.jp/releases/121863/img_121863_1.jpg


    ■本サービスの利用イメージ
    <電力モニタリング>
    ・世帯毎にディスアグリゲーションした電力消費量を機器の種類毎に再集計し、電力使用の全体傾向をモニタリング。

    ・デマンドレスポンス(DR)※4、ネガワット取引(※5)、バーチャルパワープラント(VPP)※6の運用などへの応用。

    ・モニタリングデータを需給予測システムに提供し、電力予測に応用。

    <生活反応指標を利用したサービス連携>
    ・在・不在を推定。宅配サービスで再配達率を抑制するなど、配送システムの合理化に活用。

    ・生活反応指標の変動パターンを解析して簡易的な見守りサービスを提供。


    ■本サービスの特長
    <専用計測器の設置が不要>
    既存のディスアグリゲーション技術では、電流・電圧の波形を1秒ないしそれ以下の単位で分析するために専用計測器が必要です。しかし、本サービスではECHONET Lite規格に対応したホームゲートウェイ機器などを設置すれば、電気工事を伴う専用計測器を使わずにサービスが利用できます。

    <扱うデータ量を抑え、運用費を抑制>
    1分値のデータで電力分析を行います。1秒値での分析と比較してデータ量を1/60に抑えられるため、クラウド利用にかかるコストなどを抑えられます。

    <生活反応指標の利用でさまざまな生活サービスと連携可能>
    電力消費情報から居住人の活動状況を数値化した生活反応指標を提供、さまざまな生活サービスと連携することで、新たな価値を生み出せます。


    本サービスは、トーマステクノロジー株式会社がコアとなる技術を開発、ユビキタス社がクラウドサービスとしての開発および実装を行い、加賀電子株式会社との協業で展開しているHEMS(※7)ソリューションのサービスメニューとして提供します。Bルート対応高機能HEMSゲートウェイにより、スマートメーターから収集した消費電力量情報をクラウド上の解析エンジンで電気機器毎の消費電力情報に分離します。分離されたデータは、Web APIを経由して他サービス上で利活用できます。

    これまでのHEMSは、消費電力の見える化や一部機器での遠隔操作などが実用化されていたものの、導入費用の高さが普及への大きな課題となっていました。本サービスにより、スマートメーターの利活用による簡単かつ安価なサービス開発を実現することで、電力小売自由化市場での販売展開にあたり差別化要素を求める電力事業者の特徴あるサービスの開発や新事業創造を支援します。

    ユビキタス社は、すでに本技術に関して問い合わせのあった複数の電力関連事業会社、電気機器メーカーのサービス開発に引き続き協力していきます。また、機械学習を活用したアルゴリズムの更なる精度向上に取り組むなど、今後も注力事業であるスマートホーム、エネルギー関連での製品およびサービス展開を積極的に行い、事業の拡大に努めてまいります。


    ※1 消費電力データの総量から、使用中の電気機器の動作特性に応じて具体的に機器を推計する技術。
    ※2 スマートメーター:デジタル方式での電力計測と通信機能を備えた電力計。電力会社と需要家との電力使用量データのやりとりや家電製品の制御など、エネルギー需給の安定化に向けた活用が見込まれています。
    ※3 Bルート:スマートメーターで計測した電力データを宅内のHEMS機器に送信する際の通信経路。
    ※4 デマンドレスポンス(DR):卸市場価格の高騰時や系統信頼性の低下時に、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払によって需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること。
    ※5 ネガワット取引:デマンドレスポンスによって需要抑制された電力(ネガワット)を電力事業者間で取引すること。2017年4月にネガワット取引市場が設置される予定。
    ※6 バーチャルパワープラント(VPP):仮想の発電所。太陽光発電機器や蓄電池、デマンドレスポンスなどを組み合わせて、一つの発電所のように機能させる仕組み。
    ※7 HEMS(Home Energy Management System):宅内におけるエネルギー管理システム。


    ※ Navi-Eneは株式会社ユビキタスの登録商標です。本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。


    ■株式会社ユビキタス(証券コード:3858)について
    ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術、IoT(Internet of Things)時代に向けたクラウドプラットフォームなどの多数のソフトウェアとサービスを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

    本社所在地: 東京都新宿区西新宿1-21-1 明宝ビル6F
    URL    : https://www.ubiquitous.co.jp/


    ■投資家の皆様へ
    本プレスリリースは、ユビキタス社の定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。当社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信などをご参照ください。


    ■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
    株式会社ユビキタス 事業本部 コネクティビティ事業部
    担当 : 三阪
    TEL  : 03-5908-3451
    E-Mail: sales_info@ubiquitous.co.jp

    株式会社ユビキタス

    株式会社ユビキタス

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら。
    プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

    プレスリリース配信サービスページ