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    インテックの電子証明書発行サービス「EINS/PKI+ for EDI」 JX手順対応の各社通信パッケージの相互接続テストに協力し、データ通信の信頼性を保障

    2009年3月9日 11:00
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     ITホールディングスグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役執行役員社長:金岡 克己、以下 インテック)は、2008年10月からITソリューションベンダー7社が実施したJX手順対応のインターネットEDI(企業間電子データ交換)パッケージ相互間の接続性を確認するテストに対し、インテックが提供する流通BMS対応電子証明書発行サービス「EINS/PKI+ for EDI(アインス ピーケイアイ プラス フォー イーディーアイ)」の証明書を提供しました。同テストは既に終了しており、各社製品が証明書を利用した安全なデータ通信環境で、問題なく接続できることが確認されています。


     2007年4月に流通業界を中心に新たな標準EDIの規格として制定された「流通ビジネスメッセージ標準(以下、流通BMS)」(*1)では、従来の電子発注システム(以下、EOS)の標準として用いられていたデータ通信プロトコルであるJCA手順に代わり、インターネットEDIに対応した次世代型の「JX手順」(*2)「EDIINT AS2手順(以下、AS2手順)」(*3)「ebXML MS手順(以下、ebMS手順)」(*4)が採用されており、今後、主に小売業と卸売業との間で普及が見込まれています。


     インテックの「EINS/PKI+ for EDI」は、2007年10月より他社に先駆けて提供を開始した流通BMS対応の電子証明書発行サービスです。各社の流通BMS対応製品で動作検証済みで、既に多くの流通BMS導入企業さまにご利用いただいております。

     このたびインテックは、ITソリューションベンダー各社が行ったJX手順対応の相互接続試験(別紙1参照)に、インターネットEDIにおけるデータ通信の信頼性を保障するための電子証明書として、「EINS/PKI+ for EDI」が発行する証明書を提供し、各製品相互間における通信相手の認証、通信メッセージへの署名・暗号化が可能であることが確認されました。

     インテックは、今後も業界関係者との協力し、お客さまに安心して流通BMSを採用していただけるよう貢献してまいります。


    ≪別紙1≫

    ◆接続テストについて
     利用者のデータ通信接続テストの負荷を軽減し、JX手順導入を促進するため、2008年10月より株式会社エス・エフ・アイの主導のもと実施された。ローカルネットワークに直接接続した環境下で、各社が持つJX手順サーバパッケージ6種類とJX手順クライアントパッケージ8種類の41通り(自社のパッケージ同士は除く)の組み合わせで実施され、その結果、流通BMSにおけるJX手順の推奨値である1取引のデータ量が10MB(1万明細)までのメッセージを各社のEDIパッケージ間で問題なく送受信できることを確認した。


    ◆接続テスト参加企業とパッケージ一覧
    ITソリューションベンダー名(50音順)
     ※会社名の下は、サーバ/クライアントのパッケージ名


    ウルシステムズ株式会社
     UMLaut/J-XML サーバ/UMLaut/J-XML クライアント

    ヴィンキュラム ジャパン株式会社
     -/CONTACT

    株式会社エス・エフ・アイ
     RiverTone BizXサーバ/RiverTone BizX クライアント

    エヌアイシー・インフォトレード株式会社
     EDIPACK/EDIPACK

    キヤノンITソリューションズ株式会社
     CollaboLink B2B Connector/CollaboLink JX-Client

    株式会社データ・アプリケーション
     ACMS E2X/ACMS E2X、ACMS Lite

    株式会社日立製作所
     uCosminexus Message Service Server Light for ebXML/uCosminexus Message Service Client Light for ebXML


    ◆協力企業
    株式会社インテック「EINS/PKI+ for EDI」
    富士通エフ・アイ・ピー株式会社

    *1 「流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)」とは
     大手総合小売業や食品スーパーが中心となって策定したEDIの規格。2008年4月にバージョン1.1が公開されている。業務プロセスやデータ項目などを規定している。通信回線にはインターネットを利用することが前提となっている。

    *2 「JX手順」とは
     日本で策定されたサーバークライアント型のインターネットEDI用通信プロトコル。比較的取り扱うデータ量が少ない場合や、接続先が少ない場合等に向いており、流通BMS対応の受注端末型製品で多く採用されている。

    *3 「EDIINT AS2手順(AS2手順)」とは
     流通業を中心に、国際的に利用されているインターネットEDI用通信プロトコル。高速かつセキュアな通信を実現できる。インターネット標準化団体IETFで策定されている。

    *4 「ebXML MS手順(ebMS手順)」とは
     インターネットを使い、企業間電子商取引でやりとりするメッセージを伝送するための通信プロトコル。高速かつセキュアな通信を実現できる。OASIS ebXML Messaging Services TCで仕様策定が行われている。現在、流通BMSで使われているバージョンは2.0である。


    ≪別紙2≫

    ◆EINS/PKI+ for EDI(アインス ピーケイアイ プラス フォー イーディーアイ)
     「EINS/PKI+ for EDI」は、経済産業省・流通システム標準化事業でメッセージ標準とともに規定されたセキュリティ規格(流通業界共通認証局証明書ポリシー)に準拠した、インターネットEDI専用の電子証明書発行サービスです。「流通BMS」では、通信経路としてインターネットを利用するため、電子証明書によるセキュリティ確保が推奨されています。「EINS/PKI+ for EDI」から提供される電子証明書を各EDIシステムで利用することで、取引間の相互認証、通信メッセージへの署名・暗号化といったセキュリティ確保が可能となります。
     参考)EINS/PKI+ サービスサイト: http://www.einspki.jp/


    ◆株式会社インテックについて
     インテックは1964年創立の独立系総合IT企業です。ITコンサルティング、システムインテグレーション、ソフトウェア開発、アウトソーシング、ネットワークを柱に、製造や流通、金融、行政、医療などさまざまな分野のお客さまに最適なトータルサービスを提供しています。経営戦略に沿った情報化戦略の立案から、情報システムの設計・開発、ネットワークの構築や基盤システムの運用保守まで、お客さまのITパートナーとして幅広く事業を展開しています。
     参考) インテック ホームページ: http://www.intec.co.jp/

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